26日、あいにくの天気にもかかわらず多くの人が訪れていたのは、栃木・日光市の紅葉の名所、いろは坂です。
訪れた人は、「うまい具合に雲が額みたいになって、すごいきれいな景色ですね」「霧がいい感じにかかって、これも芸術的な部分あります」などと話しました。
絶景を楽しもうと、ロープウェー乗り場には外国人観光客の姿も。
外国人観光客:
美しいです。旦那と私は日本が大好きで、5回目の来日です。紅葉も見たかったんです。
人々を魅了するいろは坂ですが、このシーズンになると毎年出てくる、ある問題が。
それが、長時間続く大渋滞です。
2024年に取材した際には、1時間以上の渋滞が発生していました。
慢性的に起こる、この大渋滞。
渋滞の原因と推測されているのが、両側に向かい合って立地する駐車場です。
右車線はロープウェーの駐車場に、そして左車線は休憩などに利用される県営駐車場に入るための車で渋滞が起きているんです。
実際に27日、駐車場付近のライブカメラを見てみると、駐車場手前で大渋滞が起きていました。
県はこの状況をどうにかしようと、今週末の3連休に県営駐車場の閉鎖を実施し、渋滞が緩和されるか検証するといいます。
閉鎖予定の駐車場付近を車で走っていると、駐車場へ向かう上り坂には、県営駐車場閉鎖のお知らせをする立て看板がいくつも設置されていました。
渋滞緩和のために閉鎖される駐車場に、利用客からは「車を止める場所はどうなるのかなっていうのは心配です」など、心配の声も。
一方で、「渋滞あるとそのあとの予定にも響いてくる。(閉鎖は)いいことな気がします」「一番のネックになるのは渋滞に巻き込まれちゃうってことなんで、もし(渋滞が)なくなればこういう季節でも来られる」と、期待する声も多く聞かれました。
関東は今週末の3連休、初日はあいにくの雨模様ですが、残る2日は晴れて多くの人出が見込まれます。
栃木県交通政策課主任の竹蓋博之さんは、この取り組みについて「いろは坂を上って中禅寺湖の方まで行って、その先いっぱい見るところもございますし、渋滞が少しでも緩和することで日光地域の周遊性が高められることを期待してます」と話しました。