渋谷スクランブル交差点で調査 半袖69%、長袖31%
4日の通勤電車内では、暑さで汗を拭う人が目立った一方、長袖を着る人の姿も多く見かけた。いったいどれくらいの人が長袖を着ているのかを街で調査した。
この記事の画像(4枚)東京・渋谷駅前のスクランブル交差点で信号待ちをする人について、お天気カメラから明確に半袖と長袖を判定できる人を数えた。すると、半袖が69%、長袖が31%だった。この時の東京の気温は約28度、湿度85%、そして予想最高気温30度から察すると、長袖の割合がかなり多い結果となった。
前日の気温が服装選びに大きく影響か
朝の気温が低かったから長袖を着たのではないかと考えたが、納得できるほどの低さではなかった。4日の最低気温は22.3度で、平年より約5度も高く9月上旬並みの気温だった。
全国的にも4日朝の気温は9月上旬から中旬並みで、半袖を着る頃の陽気だ。
真夏日になると予想され、朝の気温も9月上旬並みだったのに、なぜ3割以上の人が長袖にしたのか。
ここで前の日の気温が服装を選ぶ時の心理に大きく影響していると考えた。
3日の東京の最高気温は25.4度で平年並みだが、前日から一気に7度も下がったため、体感的にはひんやりとした。この記憶が明確にあったため、半袖ではなく、長袖にした人が多かったのではないかと推察している。
今年はまだ夏が終わらない
夏の終わりが3週間遅れている。
10月に入っても35度以上の猛暑日が観測されたり、10月の月最高気温を更新するなど記録的な暑さが続いている。この影響で、彼岸花やススキなど秋の植物の開花が遅れている。全国の気象台では、季節の移り変わりを見る目的で生物季節観測を行っているが、9月中旬以降に観測されたススキの開花は平年よりも3週間ぐらい遅れている傾向だ。
昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言ったが、2024年はこれが当てはまらない。夏の終わりがいつもはお彼岸の前と考えるなら、2024年の場合はそろそろなのだろう。
来週は急に秋到来 この週末に衣替えを
5日(土)、6日(日)は、秋物と夏物の衣料品を半分ぐらい入れ替えるには絶好のタイミングだ。というのは8日(火)以降、秋めいて来る見込みだからだ。
その理由は秋雨前線の南下にある。秋雨前線は秋の長雨をもたらす東西に伸びる雲の帯だが、季節を分ける境目でもある。
前線の南側は夏の空気、北側は秋の空気があって、8日(火)から秋雨前線が本州の南海上に南下するため、日本列島は秋の空気に覆われる。この頃から全国的に気温が下がる。
特に、北海道のオホーツク海側、東北地方の太平洋側、関東地方、北陸地方では、本来のこの時期の気温になるため、ひんやりとしそうだ。東京だと、最低気温は15度前後、最高気温は20度ぐらいになるので、長袖かジャケットなどの上着が必須となる気温だ。
気象情報は、その情報によって自らいかにリスク回避として利用できるかがポイントとなる。夏物と秋物を全部入れ替えてしまうと、逆のリスクも高まってしまうので、この週末は夏物と秋物を半分程度入れ替えるのがお勧め。何もしないのはリスクだ。
気象情報を上手に活用して体調を崩さないように気をつけて欲しい。