九州南部では8日未明と明け方に線状降水帯が発生し、鹿児島県霧島市に大雨特別警報が発表された。
その後、雨はピークを越えたように見えたが、気象庁のスーパーコンピューター(局地モデル)の最新予想では8日夜遅くから9日にかけて再び大雨となる。
気象庁のスーパーコンピューターにはいくつかモデルがあるが、この中で局地的な大雨をターゲットにした予測モデルが「局地モデル」。
8日午後11時の予想は、鹿児島県、宮崎県、熊本県、長崎県、佐賀県などに激しい雨が予想される。

2時間後の9日午前1時の予想では、鹿児島県、宮崎県など九州南部に激しい雨が予想される。
8日未明に大雨となったエリアと同じエリアで再び大雨になる。

さらに2時間後の9日午前3時の予想では、鹿児島県、宮崎県で引き続き大雨が予想される。
全体としては、時間とともに南下する予想だが、予測誤差を考慮すると、大雨に警戒するエリアは広めに見ていただきたい。
就寝時間帯の大雨のため、気付きにくく、避難行動が遅れる可能性があるので注意してほしい。

崖や川が近くにあるなど、大雨になると土砂災害や河川氾濫の可能性のある地域の方は、雨の降り方や避難情報、土砂災害警戒情報、河川の氾濫危険情報などに十分注意してください。
ハザードマップを確認して、自分の住む地域の災害リスクを確認しておくのも重要だ。
線状降水帯が発生すると、災害の危険度が急激に高まるため、就寝する部屋を1階ではなく、2階以上にしたり、崖や川から少しでも離れた部屋にするのがお勧めだ。
さらに、市町村から避難指示が発表されたら、すぐに避難できるように準備しておいてください。
執筆:三井良浩(フジテレビ気象センター)