新潟県・富山県・石川県では6日夜遅くから7日朝にかけて線状降水帯が発生するおそれがあります。
線状降水帯が発生すると、大雨災害発生の危険度が急激に高まるため、気象庁は6日夕方に情報を発表して警戒を呼びかけました。特に就寝時間帯の大雨のため、避難行動の遅れが懸念されます。
日本海には前線と低気圧があって、8日にかけて前線が本州上をゆっくりと南下して停滞する見込みです。
前線に向かって南西から暖かく湿った空気が本州上に流れ込むため、大気の状態が不安定で、8日にかけて九州から北海道にかけての広い範囲で局地的に大雨となる見込みです。落雷・竜巻・突風のおそれがあり、大雨による土砂災害や浸水害、河川増水に警戒が必要です。
特に、新潟県・富山県・石川県では、6日夜遅くから7日朝にかけて線状降水帯が発生するおそれがあります。
気象庁のスーパーコンピューター(局地モデル)が予想した7日0時の雨予想では、石川県の能登半島から新潟県の佐渡島や下越地方にライン状の降雨域が予想されています。

3時間後の午前3時も、能登半島から新潟県の上越地方に強い降雨域が予想されます。予測誤差を考慮すれば、新潟県の中越地方や下越地方、そして富山県も激しい雨の可能性が高くなっています。

さらに3時間後の午前6時も大雨の状況は変わりません。つまり、少なくともこの6時間は大雨が続く予想で、仮に線状降水帯が発生しなくても大雨災害発生のリスクが急激に高まる可能性があります。就寝時間帯の大雨のため、大雨に気づきにくく、避難行動が遅れる可能性があるので注意してください。

崖や川が近くにあるなど、大雨になると土砂災害や河川氾濫の可能性のある地域の方は雨の降り方や避難情報、土砂災害警戒情報、河川の氾濫危険情報などに十分注意してください。ハザードマップを確認して、自分の住む地域の災害リスクを確認しておくのも重要です。
線状降水帯が発生すると、災害の危険度が急激に高まるため、就寝する部屋を1階ではなく、2階以上にしたり、崖や川から少しでも離れた部屋にするのがお勧めです。さらに、市町村から避難指示が発表されたら、すぐに避難できるように準備しておいてください。
執筆:三井良浩(フジテレビ気象センター)