立憲民主党の代表選挙は9月23日に投開票が行われ、野田佳彦元総理大臣が新たな代表に選ばれた。野党第一党の代表に何を望むのか、熊本県民の反応を取材した。
立民熊本県連は決選投票に野田氏に1票
立憲民主党の代表選挙に立候補したのは、届け出順に野田佳彦元総理大臣(67)、枝野幸男前代表(60)、泉健太代表(50)、吉田晴美衆議院議員(52)の4人。

1回目の投票で過半数を得た候補者はおらず、野田氏と枝野氏の上位2人による決選投票にもつれた代表選。決選投票は国会議員と国政選挙の公認候補予定者に加え、各都道府県連が1票投じることができる。

立憲民主党 熊本県連の事務所では、9月23日に幹部たちが集まり、新代表選出の瞬間を見届けた。熊本県連票については、9月18日の常任幹事会で優先順位を決めていて、23日は吉村健治副幹事長が上京し、熊本県連を代表して野田さんに1票を投じた。

そして、決選投票の結果、新たな代表には野田佳彦元総理大臣が選出された。

立憲民主党 熊本県連の鎌田聡代表は「やはり元総理という安定感もあり、世論調査でも国民の支持が高かった。国会議員や公認候補、票を投じた方も安定感に対して大きな信頼を寄せて票を投じたのでは」と、野田新代表の実績ある安定感を評価した。

一方で、鎌田県連代表は「新しい体制ができたので、引き続き力強い支援を、野田代表をはじめとする党本部の皆さんにお願いしながら、国会議員の議席を1つでも増やしていく。この取り組みに全力を尽くしたい」と述べた。
立民・野田新代表に熊本県民の反応は
今回の立憲民主党の代表選挙を受けて、熊本県民は「順当でしょ、あの人しかいないでしょ。一番まともな方だと思う。言うところは言うから、そういうところで自民党の暴走を抑えられる発言に期待している」や「立憲民主党が政権を交代して、良い日本をつくろうとしているかどうかは、ちょっとまだ分からない。私たちは『誰がなっても一緒なんじゃない』という気持ちがある。もっと国民に寄り添って、国民のことを分かる人に、なってもらいたい」と話した。

また「野田さんだ、と言われてもピンとこない。ちゃんと自民党に対抗(する存在)になってくれるように、もうちょっと頑張ってもらえたら…。子育て世代にも良い政策があると助かります」や「元総理だから安定感はあるのでは。確かな実績があると感じる。少子化と地方の衰退をいかにスピードを遅くしていくか。新たな一手がほしいと思う」などの声が聞かれた。
(テレビ熊本)