熊本市教育委員会は教師が使う2024年度の指導書について、本来必要な議決を経ずに購入していたと明らかにした。その金額は約2億7700万円で、議会に追認を求める方針だ。
約2億7700万円分の教師用指導書を購入
9月19日の熊本市議会・教育市民委員会で熊本市は「予定価格が4000万以上にもかかわらず、議会の議決を経ずに購入しておりました」と明らかにした。

熊本市では、予定価格4000万円以上の財産の取得には議会の議決が必要と条例で定められているが、熊本市教育委員会によると、2024年度の小・中学校の教師用指導書合わせて約2億7700万円について、議決を経ずに購入したという。

熊本市教委は、19日の教育市民委員会で、次の第4回定例会に追認を求める議案を提出する考えを示した。

熊本市教委は「他都市(について)の報道を見て、熊本市も追認が必要と判断した」としていて、さらに過去の購入についても確認中という。

議決を経ない教師用指導書の購入をめぐっては、熊本県内では玉名市でも同様の事態が発覚していて、今開かれている議会に約9100万円(2020年度と今年度分)の追認を求めている。
(テレビ熊本)