8月から栃木県内で、“自販機荒らし”の被害が相次いで発生している。
周辺では「銅線窃盗」も発生しており、現場には、犯人のものとみられる工具の部品や、バールなどが取り残されていた。
警察は、同一犯の可能性があるとみて捜査している。

栃木で“自販機荒らし”相次ぐ

現金を投入する部分が破壊された自動販売機。

何かで切断されたような跡
何かで切断されたような跡
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一部分は、何かで切断したような跡もある。

これは、栃木県内で相次いでいる“自販機荒らし”の被害だ。

周辺では、『銅線窃盗』も連続して発生している。

現場に残された痕跡から、この自販機荒らしと銅線窃盗が同一犯の可能性が浮上している。

犯人のものらしき工具部品が…

栃木・鹿沼市で、“自販機荒らし”が8月から相次いでいる。

まず被害に遭ったのは、『鹿沼市花木(かぼく)センター』だ。

8月11日に2台、29日に3台の自動販売機が破壊され、現金が盗まれた。

犯人のものとみられる工具の部品
犯人のものとみられる工具の部品

現場では、自販機のお金が入っている部分が壊され、硬貨が点々と落ちており、その先には犯人が使ったとみられる工具の部品が落ちていた。

鹿沼市花木センター常務・茂呂久雄さん:
(事件の)関係者が落としていったんではないかと思います。

8月12日には、同じ鹿沼市内にあるサッカー場の自動販売機が同様の被害に遭った。

さらに、9月2日に鹿沼市内のスーパーでも事件が発生。

4台の自販機が、ほかの現場と同様の手口で破壊され、現金が盗まれたのだ。

周辺で「銅線窃盗」も

この事件の2日後、スーパーから約3km離れた運動公園で、新たな事件が発生。

地中を通る照明などの電源ケーブルが引っ張り出され、切断されたのだ。

作業員:
抜かれたから空でしょ。ここで言うと4本持っていかれている。

事件発生時に付近を巡回していた警察官が、切断された大量のケーブルを発見。

くわしく確認しようとしたところ、犯人とみられる人物が逃走したという。

現場には、マンホールのこじ開けに使ったとみられるバールや、電動カッターなどが残されていたという。

銅線窃盗は、11日に隣の栃木・宇都宮市でも発生。

被害に遭った2つの現場で切断されたケーブルは、いずれも細いもので、太いケーブルは被害に遭っていない。

細いケーブルなら、自販機荒らしの現場に残されていた回転式の電動カッターの刃でも切断できるという。

また、自販機荒らしの現場でも、電動カッターとバールが使われたとみられている。

鹿沼市花木センター常務 茂呂久雄さん:
機械の切断機でカットしたあと、それを無理矢理バールかなんか使ってえぐり取った形。

こうした状況もふまえ、警察は同一犯の可能性あるとみて捜査しているという。
(「イット!」9月13日放送より)

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