襟に「テーブルクロス」?正体は大人気のファッションアイテム

6月28日の「めざましテレビ」について、SNSで話題になっていたのが…

「華也ちゃんの大きなテーブルクロスが気になる」

「昭和の時代のテーブルクロスみたい」


"テーブルクロス"とは一体?その映像を見てみると、確かに襟元にテーブルクロスのようなものが!その正体は…

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CanCamスタイリスト・たなべさおりさん:
あれは、今めちゃくちゃ流行っている「ビッグカラー」というアイテムです。インパクトのある大きさがあるものが一番流行っています。

実はこの"テーブルクロス"は「ビッグカラー」といい、2~3年前から出始め、2021年に爆発的な人気が出たアイテム。

街でもビッグカラーを身につける女性の姿が数多く確認できた。

さらに、SNSにもたくさんの投稿が!

そこで今回は、若い女性に大人気のビッグカラーの魅力について調査した。

店にもズラリ…原宿で続々発見!

土曜日、昼間の原宿で1時間定点観測してみると、31人がビッグカラーを着用!

ココ調スタッフ:
白い大きな襟をしていますね。ヒラヒラとした大きい襟をしています。

さらに、原宿のGUに行ってみると…

ココ調スタッフ:
入り口から入ってすぐのところにビッグカラーが置いてあります。

GUではピンク・白・黒のシンプルなデザインのビッグカラーを販売。

さらに数多くそろえているのがラフォーレ原宿。「AS KNOW AS PINKY」を見てみると…

ココ調スタッフ:
店頭のマネキン2体に大きな襟が付いています。隣にはちょっと変わった形の大きな襟がついています。

AS KNOW ASプレス・山本知里さん:
春夏もビッグカラー大人気なので、うちでも10種類くらい、今取りそろえている形になります。

他のお店でも、ピンクのボーダーにフリルがついたものや、取り外しが可能な付け襟タイプなど、いろいろな形のビッグカラーを販売しているのが確認できた。

取材当日、ラフォーレ原宿には合計91種類のビッグカラーが揃えられていた。

ビッグカラーをつける理由トップ3

では、ビッグカラーをつける理由とは?10~20代100人にアンケートを取ったところ、「オンライン(授業)で顔だけ見せるときは、上半身の顔周りがポイントになっているものを着て」や、「(オンライン授業の)画面ってシンプルになっちゃうので、服で華やかにかわいくしたい」などの回答が。

ビッグカラーをつける理由の第3位は、オンライン授業

大きな襟が画面を華やかにしてくれるという。

授業の時の様子を再現してもらったのがこちら!首元が派手なため、オンラインでも"映える"のだが…別の角度から見ると、下はジャージーの短パンを着用!

別の使用者も「Zoom(オンライン授業)でも上だけかわいければなんとかなるので。令和のZoomの常識」と語るこの組み合わせ。

大きな襟を着けていると、下はラフでも画面上はきちんとしているように見えるのがポイントだ。

続いてビッグカラーをつける理由の第2位は…

使用者A:
普段のTシャツとかのコーディネートが増えたりするのがメリットだと思います。

使用者B:
一個あることによって、ちょっと工夫したように見えるかなと思います。

理由の第2位は、アレンジ・コーデ

ビッグカラーには元々服に付いている一体型もあれば、取り外し可能な付け襟タイプもあるため、Tシャツやスウェットなどと組み合わせることで、多彩なアレンジやコーデができるのだ。

「スポーティーからガーリーに変更したいときによく使っている」という声も挙がったが、カジュアルなコーデもビッグカラーをつけると女性らしく上品な雰囲気に。

少し大人っぽいワンピースにビッグカラーをつけてかわいらしさをプラスすることもできるのだ。

また、ビッグカラーそのものを工夫する人も。

「これは自分で製作したものです。布は100円くらいでレースが500円くらいしたので、(製作費は)600円くらい」と語る人も。

さらに、SNSには、テーブルクロスの端をうまく襟に合わせて、ビッグカラーを自作した人も!

お父さん世代にはちょっと不評?一方で「懐かしい」の声も…

自作する人がいるほど人気のビッグカラーだが、一方でこんな意見も。

女性:
お父さんとかに"ふきん襟"みたいなこと言われました。すごい怒りました、これが流行りなんだって。

お父さん世代「よだれかけ??」

お父さん世代には魅力が伝わらないのか?街で聞いてみると…

男性:
ちょっとおじさんから見ると微妙ですね。オヤジが買った車ってシートにレースかけていたじゃないですか、そのイメージがある、ついついね~。

男性:
(アリかナシかで言うと)ナシ。よだれかけが変形したのかと思っちゃった。アハハ

男性:
よだれかけみたいですね。

お母さん世代「懐かしい」

一方、お母さん世代はというと…


女性:
かわいいと思います。私が高校生くらいの時に昔流行りました。

女性:
アリです。懐かしい。私も小学生のころ着ていました。


実はこの"大きな襟"は1980年代に雑誌や当時人気だったアイドルの影響で流行。愛用していた人も多いお母さん世代からは、「懐かしい」と支持する声が多かった。

小顔効果アリ!ポイントは「コントラスト」

そして、ビッグカラーをつける理由の第1位は…多くの方が答えた小顔効果

では、本当にビッグカラーは小顔に見えるのだろうか?
目の錯覚とファッションについて研究している、大阪大学の森川教授に聞くと…


大阪大学 大学院・森川和則教授:
大きな襟の服を着ますと、たしかに顔は小顔に見えますね。顔の周りに大きな襟がありますと、それとの対比によって顔が実際よりも小さく見えるというわけです。

たとえば、こちらの図の青い丸は左右で同じ大きさだが、大きな丸に囲まれている方が小さく見える。
この目の錯覚効果でによって、ビッグカラーには小顔効果が期待できるという。

実際に、モデルの西辻未侑さんに協力してもらい、襟のありなしを比較してみると…襟がある方が顔や首が細く、小さく見えるような気がしないだろうか?

大阪大学 大学院・森川和則教授:
(ビッグカラーの小顔効果に、襟の)形はあまり関係ないですね。
重要な事はコントラストなんですね。襟が白くて黒いシャツだとより小顔効果がより強く出ます。

森川教授によると、襟の形がはっきりとわかる色や明るさの組み合わせが重要。コントラストが強い、黒い服と白い襟の方が小顔に見えるということだ。

(「めざましテレビ」7月13日放送分より)