12日に迫った、自民党総裁選の告示。5日新たに、加藤勝信 元官房長官(68)が出馬する意向を固めました。

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8月16日には、「総裁選に向けて具体的に動いていきたい」と発言するなど、出馬への意欲を早くから示していた加藤氏。

課題とみられた推薦人20人確保のめどがたち、2日に出馬表明を行う意向を示しました。

加藤勝信 元官房長官:
日本人が日本に生まれたことを幸せと思われる国。そして、子供たちが誇れる国にしていきたい。政治に対する信頼を取り戻した上で、ぜひ進めていきたい。

2003年に初当選。安倍政権時にはコロナ禍における厚生労働大臣。
菅政権時には官房長官など重要なポストを歴任してきた加藤氏ですが、FNNが8月行った世論調査で、「次の自民党総裁にふさわしい人」を聞いたところ、「加藤勝信氏」と回答したのはわずか0.6%でした。

ジャーナリストの岩田明子氏によると、加藤氏の強みは「閣僚、党役員を歴任した経験値と、政策力の安定感」。一方弱みについては、「信頼は厚いが熱烈に慕われているわけではなく、議員票の獲得に懸念が残る点」だといいます。

なぜそのような厳しい状態で、名乗りを上げたのでしょうか?

ジャーナリスト 岩田明子氏:
例えば、ノーサイドでね。(新政権は)もうドリームチームでやるんだということで、みんなで全員参加だということになれば、今回候補になった人は、(新政権に)ほぼ全員入ることにもなるでしょうし、そうでない場合だったとしても、決選投票で自分が支持した人が総理になれば、重要閣僚で処遇されるということは十分あり得ると思います。

岩田氏によると、加藤氏の今後の展望については、「公開討論会などで制作・考えを打ち出し、自らの認知度を高め党員票を獲得することが必要」とのことでした。
(「めざまし8」9月6日放送より)