朝起きると、なんだか体がかゆい。家族もかゆそうにしている…。こんな様子が見られるなら“ダニの仕業”かもしれない。

アレルゲン対策の専門家・白井秀治さんによれば、秋はダニ刺されに気を付けたいシーズン。寝具や衣類が“ダニだらけ”になっていることもあるというのだ。そこで、症状の特徴やこれからの季節に役立つ予防対策を教えてもらった。

刺される頻度や痕に注目

自宅でかゆみを感じるなら「ツメダニ」が悪さしていることが多いと、白井さんは話す。ツメダニは体長が0.5~0.8mmほどで、もっと小さな「チリダニ」など、他のダニの体液を吸って生きている。刺されると患部がぷっくりと赤く盛り上がり、かゆみが1週間ほど続くのが特徴だ。

代表的なツメダニである「クワガタツメダニ」がこれだ(提供:株式会社ビアブル)
代表的なツメダニである「クワガタツメダニ」がこれだ(提供:株式会社ビアブル)
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一般的な虫刺されと見分けるのは難しいが、ダニ刺されには次の傾向がみられるという。
・刺される頻度(連日のように刺されるなら、ダニの可能性がある)
・刺された痕(かゆみを伴う湿疹が、ポツポツと散らかったように出やすい)

ツメダニに刺された跡(提供:有限会社 日革研究所)
ツメダニに刺された跡(提供:有限会社 日革研究所)

「ツメダニは刺されてから、数時間~48時間以内にかゆみや皮膚の変化が現れます。この間に他の虫に触れた心あたりがないのであれば、ダニの可能性があります」(以下、白井さん)