石川県珠洲市にある仮設住宅。そこで自転車に乗り、辺りを見渡す男の子の姿が。

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宇都宮孝弘くん:
こんにちは。不審者がいないかとか(見てる)。きょうの街は変化なしで、平和な街でした。

能登半島地震で被災した、宇都宮孝弘(うつのみや・たかひろ)くん。小学6年生です。

地元に住む小学生12人と“子ども消防団”を結成し、仮設住宅で見回り活動を行っているのです。

宇都宮孝弘くん:
家を失った人や家族を失った人がいると思うので元気づけたいなと。そんな人達を元気づけたいなと思ってやりました。

能登半島地震によって、孝弘くんの自宅は全壊してしまい、避難所での生活を余儀なくされました。

1カ月以上に及ぶ避難所生活の中、当時、声をかけてくれたのが、避難所に常駐していた消防団員でした。

宇都宮孝弘くん:
見回りで(消防車に)乗るかって言われて乗ってみたかったから、いろんなボタンとかもあったし、楽しかったです。

同じ被災者でありながら、自分たちを気遣ってくれた消防団員。

その姿を見た孝弘くんは、“自分も地域の人のために何かしたい”と「子ども消防団」を結成したのです。

宇都宮孝弘くん:
いくぞー!おー!!初日の見回り頑張るぞ!火の用心!

孝弘くんはどのような思いで活動に取り組んでいるのでしょうか。

宇都宮孝弘くん:
(街が)元通りになって欲しいし、この街が元気になって欲しいです。

地域の人のために自分も何かできるようになりたい。

自分のことよりも人のためを想う、そんな優しい気持ちで取り組む孝弘くんの活動は、あすも続きます。
(「イット!」8月19日放送より)