秋篠宮ご夫妻と長男・悠仁さまは、7月31日、岐阜市で行われた「全国高等学校総合文化祭」の開会式に出席されました。悠仁さまが地方公務に同行されるのは、2023年の鹿児島大会に続き2回目です。
国際色あふれる開会式 郡上おどりを楽しまれる
「文化部のインターハイ」と呼ばれる高校総合文化祭。演劇や合唱など22部門で約2万人の高校生が参加しました。
この記事の画像(14枚)秋篠宮さまはおことばの中で、「皆様それぞれが、日々の活動の成果を存分に披露され、それを全国へ発信していかれることを期待しております。そして、国内外から集う参加者が相互に交流し、文化・芸術の輪をさらに広げていかれることを願っております」と述べられました。
開会式では、岐阜県と次回開催地の香川県が「お国自慢」で交流しました。また、海外から参加したベトナム・韓国・リトアニアの高校生がダンスを披露。最後には岐阜県の伝統芸能「郡上おどり」を全員で踊りました。
見よう見まねで一緒に手を動かしながら「郡上おどり」を楽しまれた悠仁さま。
終了後、運営などに携わった高校生と懇談し、岐阜県のマスコットキャラクター「ミナモ」を見て「しずくをイメージしているんですか?」と質問されました。また「事前の準備とかも必要だと思うんですけど、放課後とかにするんですか?」などとステージの企画や演出を担当した高校生たちに積極的に話しかけられました。
生徒実行委員会の山田笑瑠さん(県立加納高2年)は「悠仁さまから『本当にゼロから作ったんですか?』と驚きの声をいただいて、満足できるものができてすごくよかったな、そんなふうに言ってもらえてうれしいなと、今までの日々が報われたような気がしました」と話しました。
この日の夕方、約1600人の高校生が岐阜市内をパレード。マーチングバンドやバトントワリングのパフォーマンスに悠仁さまは拍手を送り、手を振られました。
花いけバトル 突然のハプニングにびっくり
翌8月1日には、岐阜県美術館で美術・工芸部門の作品をご覧に。
高校3年生の作者が、初めて、いとこの赤ちゃんを抱いた時の感動を表現した油絵に、紀子さまは「赤ちゃんに話しかけたくなるような雰囲気ですね」と話し、悠仁さまは「光の反射はどういうふうに表すんですか?」と質問されました。
大垣市では、今回、初めて行われた「花いけバトル」部門の決勝トーナメントを観戦されました。制限時間5分で、花などの材料を選び即興で生ける「花いけバトル」。出来栄えだけでなく所作の美しさなども評価されます。出場者が会場を全力で駆け回って花を生ける様子を熱心にご覧になりました。
終了間際、舞台左側で花瓶が倒れるハプニングが…。悠仁さまは突然の出来事に驚いた表情を見せられました。説明役を務めた後藤汐音さん(岐阜県立大垣養老高2年)は、その時の様子について「悠仁さまが『こんなこともあるんだ』と秋篠宮さまに話されていました。すごく驚かれていました」と振り返りました。
試合後、出場者たちと交流し「下は固定されていないんですか?」「長い竹を挿すっていうのは、バランス感覚が必要ですよね」「土台を作ってそれから花とかを飾っていくと思うんですけど、ペース配分とか決めたりしているんですか?」などと熱心に質問されていました。
訪問の最後には、『関ケ原の戦い』について紹介する岐阜関ケ原古戦場記念館に足を運ばれました。今から400年余り前の『天下分け目の合戦』が繰り広げられた古戦場を一望できる展望室で、小和田哲男館長から説明を受け、秋篠宮さまは「意外と狭い範囲で戦っていたんですね。」と話され、悠仁さまは「この辺りに家はあったんですか?」などと質問されていました。
2日間の訪問で、岐阜の歴史や伝統文化に触れ、同世代の若者とも交流して、高校最後の夏の思い出を作られた悠仁さまです。
(「皇室ご一家」8月11日放送)