レスリング男子68キロ級の文田健一郎選手が、見事、金メダルを獲得しました。
決勝で敗れた東京五輪の雪辱を果たすため、再び決勝の舞台に立った文田選手。
客席では、妻の有美さんと、1歳の娘・遥月ちゃんが見守っていました。
文田選手の妻・有美さん:
金メダルとるまでが五輪なので、五輪からちゃんと帰ってきてほしいです。
金メダルの裏に”家族”の存在
2022年に結婚、2023年に遥月ちゃんが生まれた文田家。
パリ五輪前の5月に家を訪ねると、妻の有美さんは悲願の金メダルを目指す夫へ「お守り」を用意していました。
レスリング選手が携帯を義務づけられている“白いハンカチ”。そこに有美さんと遙月ちゃんが、メッセージを書き込みます。
文田選手の妻・有美さん:
(金メダル獲ったら)多分大喜びして泣くので。喜んで“うれし涙”を見られたらいいなと思います。
文田健一郎選手:
パリ連れてってあげたんだぞって。これその時の金メダルだぞって言えるように、金メダル取りたいですね。
娘が大きくなったときに「パリ五輪に連れて行って、金メダルを取った」と話したいと語った文田選手。そんな金を目指すパパを、有美さんと遙月ちゃんが現地で応援します。
有美さん「えいえいおー!」
家族の声援に応えるかのように、文田選手は序盤から積極的に攻め、会場からは“文田コール”が響きます。そしてついに、歴史的な瞬間が…。
実況「今ブザー!金メダル!日本勢グレコローマンとしては、ロサンゼルス五輪の宮原厚次さん以来40年ぶり」
試合後、文田選手の顔には、3年前とは違う“笑顔”がありました。
文田健一郎選手:
(娘が客席から)手を振ってくれてたんです!気づいた!と思って、あの距離だったけど、気づいてくれて。久々なんで「ハッ」って顔してて。いやうれしいです本当に、本当に連れてきて良かったし、勝ってよかったです。
文田選手の妻・有美さん:
東京五輪の銀メダルがテレビ台の下の奥にしまってあるので、必要なときだけ出して持っていくんですけど。パリに来る前に引っ張り出して、「もうすぐ愛してもらえるからね」って、「待っててね」って声かけてきたんですけど、あのメダルがすごく報われる感じがして…。
――いっしょに飾ることができますね?
そうですね…そうですね。
そういった有美さんの目には、“うれし涙”が浮かんでいました。
(「めざまし8」8月7日放送より)