妻手作りのメニュー表が本格的!

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、外食の機会が少なくなり「自炊疲れ」という言葉もうまれた現在。
朝昼晩と毎日の食事を作る中で、献立を考えるだけでも一苦労…という人も多いだろう。

「何食べたい?」「なんでもいいよ」というやりとりに、「なんでもいいというのが一番困る!」とモヤッとしてしまう…というのは“あるある”だが、そんなモヤモヤも解消できそうな「手作りメニュー表」がtwitterに投稿され話題となっている。

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「夫に何食べたいか聞くと『わかんない』ってなるんで、メニュー表作った。」

稲葉野々(@inaba_nono)さんが投稿したのは、絵本のようなイラスト付きのメニュー表。
「Grand Menu」と書かれた表紙をめくると、「洋食」「和食」「中華」の他、「多国籍ご飯もの」「丼」「小鉢」「サイドメニュー」などなど、ジャンルごとにずらりとメニューが並んでいる。

例えば「和食」には肉じゃがや生姜焼き、「中華」には麻婆豆腐やエビチリなどの定番メニューがあったり、「洋食」には「昔ながらのハヤシライス」「喫茶店のドライカレー」など、メニュー名にもひとひねりが。

「サイドメニュー」にはスペイン風オムレツやカルパッチョなど、レストラン顔負けのレパートリーが並んでいる。

投稿には「絵もアイデアもセンスも素晴らしい!」「毎日ご飯が楽しみになる」とのコメントが続々寄せられ、23万件を超える「いいね」がついた(8月14日現在)。

表紙に書かれた「シェフの気まぐれで食材が変更される場合があります」「配膳は協力制となっております」の注意書きもユニークだが…果たしてこのメニュー表を作ったことで、「何が食べたいかわからない…」問題は解決したのだろうか?投稿者の稲葉さんにお話を聞いた。

当初の問題は解決も、新たな悩みが…

――「手作りメニュー表」を作ったきっかけは?

コロナの自粛期間中、夫は在宅ワークになり私は休職をしていました。
そうなると時間的に余裕がある私が食事を考えることになります。外出の制限もされていたため外食もできず、昼食を作ったと思ったら、夕食のメニューを考えて…という生活になり、もう1日中食事のことを考えている状態が嫌になりました(笑)

かなり辛かったのですが、夫に聞いても夫も同じ状態なので「わからない」という。それは当然だよな、お腹空いてないときに聞かれてもわかんないよな、と思いつつ、もしこれが、何を食べられるか可視化できれば「何を食べるか考える」から「何を食べるか選ぶ」になって、もっと楽なんじゃないかな…?と気づきました。

少しでもお互いの負担が減ればいいという思いからメニューを作ることにしたという感じです。


――メニュー表を見た旦那さんの反応は?

「すごいな!」ってめちゃくちゃテンションあがってました(笑)
夫は効率重視の性格なので、食事のたびになにを食べるか、なにを作るか考える手間が減ることをすごく喜んでいました。

新型コロナの影響による自粛期間、昼食の後すぐに夕食の献立を考えなければいけない…という時間感覚の中で、休みなく献立を考えることに疲れを感じていたという稲葉さん。
しかしそれは旦那さんも同じだったということで、夫婦ともに「何を作ったらいいのか…」「何が食べたいのか…」という悩みがあったそう。

そんな中、思いついたのがこの「手作りメニュー表」だったそうだ。


――レパートリーは何種類ほどある?

twitterには枚数の関係で載せられなかった、パスタや麺類や軽食もあるので150弱あると思います!

――「何が食べたいかわからない」問題は解決した?

完全に夫の悩みは解決されたと思います!
ただ、「わからない!」から「迷うな〜」になりました(笑)


メニューが“可視化”されたことで「何が食べたいかわからない」という問題は見事解決したそうだが、今度はその豊富すぎるレパートリーに「何を食べたいか迷ってしまう!」という新たな、かつ嬉しい悩みが生まれてしまったようだ。

フレンチレストラン仕込みの中身も本格派!

目移りしてしまう豊富なレパートリーだが「料理の腕は、家庭科の先生から『一生料理しない方がいいよ』と真顔で言われるほどだった」と話す稲葉さん。
しかしその悔しさをバネに、現在はフレンチレストランの厨房で働いているそうで、レストラン顔負けのメニュー表はその味も本格的だった。

「色んな料理本や動画を見て自分の好みの味と作り方をまとめた」というお料理ノート

――メニュ―を作ってみて発見したことは?

発見といいますか、夫は中華が好きなので、以前よりも中華メニューを頼むことが多くなった気がします(笑)あとはメインと副菜を決めるときもメニューを見ながらだと味付けが被ったりすることも少なくなり、バランスがよくなりました。

――ちなみに、お気に入りのメニューはどれ?

夫は青椒肉絲と坦々麺とチキンカチャトラ、私はお酒を飲むのでおつまみになるような小鉢系が好きです。作っていても楽しいので、気がつくと何品も作ってることがあります。


ちなみに、仕事以外に個人でジャズサイトを作っており多忙な毎日を過ごしているという旦那さんだが、休日に時々お料理をすることもあるそうで、「ボルシチとかローストビーフとか、私が普段あまり作らないようなかっこいい料理を作りたがります(笑)」と話してくれた。

「自分と夫が少しでも楽できるように」

また、このメニュー表が共感を集めたもうひとつのポイントが、表紙に書かれていた「『美味しい!』と言ってもらえると次回のパフォーマンス向上につながります」というメッセージ。

現在、絵本の出版を目指して活動中という稲葉さんだが、別の投稿では「これやっておいたら相手が楽かな、をベースに考えながら楽しく生活しています」「メニュー表も自分と夫が少しでも楽できるように作ってみました」と、イラストで夫婦で分担しない家事のスタイルを紹介している。

投稿には「夫婦お互いが思いやりを持ってると思える」との感想も寄せられていたが、そんな小さな気遣いが快適な生活に繋がるのだろう。

――今後もメニュー表は活用していく?

メニュー表は一度作ってしまえばあとは足していくだけなので、今後も活用していく予定です!
いつもなんとなく作りやすいものとか、思いつきやすいものを作っていたので献立が単調だったのですが、レパートリーが整理できたおかげで食卓のバリエーションが増えた気がします。

――投稿への反響について…

気軽な気持ちだったので、ここまで反響があるとは思ってもみませんでした。しかも前向きであたたかいコメントばかりで、「いつか誰かにメニュー表を渡せるように料理もがんばりたい!」とか、DMでも「メニュー表を使用してもいいですか?」と新婚さんから連絡が来たりして、もうなんか泣けてきました(笑)
こんな時期なので、精神的負担が減って、家での時間を楽しく過ごすきっかけになったのならよかったです!


便利でかわいい、妻手作りのメニュー表。
「何を食べたいかわからない…」という家事あるあるを解消してくれるだけでなく、家事ストレスを抱えてしまいがちなコロナ禍の生活にぴったりな、思いやりあふれる手作りアイテムだった。
 

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