熊本県内における半導体産業の集積に向け、木村熊本県知事は7月29日に岸田首相や関係省庁を訪問し、道路整備や上下水道設備への財政支援を要望した。
交通渋滞や地下水保全が課題の熊本県
7月29日に都内の首相官邸を訪れた木村熊本県知事は、岸田首相に要望書を提出した。台湾の半導体製造大手・TSMCの進出を契機に、半導体産業の集積が進む熊本県では、周辺の交通渋滞や地下水の保全が課題となっている。
この記事の画像(4枚)木村熊本県知事は今回、セミコンテクノパーク周辺の道路整備や、空港アクセス鉄道への財政支援を要望。また、竜門ダムの工業用水を利用するための設備や、工場からの排水を適切に処理するための下水施設の整備のための財政支援を求めている。
『絶対成功させたい』と心強い言葉
要望後に木村熊本県知事は取材に応じ「首相としては、TSMCの誘致が国の経済安全保障の鍵を握る事業として『絶対成功させたい』と、『熊本がしっかり受け入れられるよう支援していく』と。大変心強い言葉をいただいた」と話した。
また、「TSMC周辺の半導体関連企業集積に伴う熊本県民の不安や不満が和らぐような、交通渋滞解消につながると思う」と、今回の要望に対して好感触を得たようだ。
この他、今回の要望には、内閣府や財務省など4つの省庁を訪問し、熊本市や合志市など関連する4つの市と町のトップも同行している。
(テレビ熊本)