福岡市の水族館で、ラッコが自身の頬をもんでいる姿が撮影された。
飼育員によると、この行動は「グルーミング」と呼ばれ、寒い海での生活に適応するために毛繕いを行っているという。
ほっぺをモミモミ…冷たい水から体の温かさを守る
福岡市の水族館「マリンワールド海の中道」でカメラがとらえたのは、ほっぺをもモミモミして、気持ちよさそうにプカプカと浮かぶ、ラッコのリロくんだ。
この記事の画像(11枚)実は、日本で飼育されているラッコはわずか3頭で、リロくんは唯一のオスで、そのうえ、芸達者とあって大人気だ。
そんなリロくんはこの日、お気に入りのおもちゃをおなかに乗せると、両手を器用に使って一生懸命、顔をモミモミしていた。
顔のマッサージ…いったいなぜ?
その後一瞬、われに返ったようにこちらを見たが、休むことなく顔をモミモミしている。
飼育スタッフに、何をしているのか聞いた。
マリンワールド海の中道・飼育員は「グルーミングという行動なんですけど、毛繕いをしている様子です。冷たい海で暮らしている動物なんですけど、冷たい水から体の温かさを守るための脂肪がないもので、そのかわりに毛繕いをしっかりする」と話している。
もともと冷たい海で生息しているラッコだが、実は体温を守るための脂肪が少なく、その代わりマッサージするようにムニムニして、毛を乾かすことなどによって体温を保っているという。
しかし、飼育員は「正直ですね、顔はほとんど水につかないので、熱心にやる必要がない。眠たい、眠り半分みたいなときにもやってます」と話している。
(「イット!」 7月26日放送より)
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