新潟市中央区で7月16日早朝、信号無視をしてパトカーに追跡されていた軽自動車が商店街を暴走。商店街に設置されていたベンチなどを破壊した。この事故でケガをした人はいなかったが、商店街の防犯カメラには軽自動車が商店街を暴走する一部始終が記録されていた。
早朝の商店街を暴走する軽自動車…
新潟市中央区にある古町通六番町商店街。ここに設置してあったベンチがコンクリートの土台ごと傾いてしまっていた。

一体このベンチに何があったのか…その一部始終を商店街の防犯カメラが捉えていた。
日が昇り始めた16日午前4時半すぎ、猛スピードで商店街へと侵入してきた軽自動車。侵入を防ぐポールを避けようとしたのか、ハンドルを切った先にあったのがベンチだった。

軽自動車が通り過ぎた後、ベンチが大きく傾いてしまっている。

ベンチに衝突したあと、別の防犯カメラには商店街を猛スピードで走り去る軽自動車の姿も映っていた。
パトカーから逃走するため商店街へ
なぜ、これほど軽自動車は急いでいたのか…防犯カメラの映像には軽自動車が商店街に侵入してきた直後、その後ろをパトカーが追いかけてきた様子が映っていた。

警察によると、16日午前4時半すぎ、赤信号を無視して走行する軽自動車をパトロール中のパトカーが発見。
停止を促したが、軽自動車は警告を無視して逃走をはかったため、追跡したところ、商店街へと侵入したという。

日中は人の行き来も…「怖い」
この商店街は新潟市の中心部に位置し、週末にはイベントが開かれるなど、日中の時間帯は人の行き来があり、正午から翌朝8時まで車両通行が禁止となっている。
地元の人は「銀行も近いのでよく通る。ここであったと考えると怖い。もしかしたら自分も巻き込まれていた可能性もあった」と話した。

警察は商店街に入った時点で、安全性の観点から追跡を断念したが、この数時間後、軽自動車の運転手を名乗る男が警察に出頭。「逃げた車を運転していた。ベンチにぶつかった」などと話しているという。
今回、ケガ人はいなかったが、一歩間違えれば大きな被害が出ていたかもしれない危険な運転。
警察は、出頭した男と軽自動車の運転手の関連を調べるとともに道路交通法違反の疑いも視野に捜査している。
(NST新潟総合テレビ)