岡山市の山道で、住民を襲うこともある「野犬」の姿が撮影された。
岡山市では野犬の捕獲数が増加傾向にあり、原因は殺処分をかわいそうだと思う人によるエサやりだとされる。
しかし岡山市では、野犬を飼い犬にする訓練が行われており、犬の殺処分数は7年連続ゼロだという。

エサを与え…野犬が増加

岡山市・矢坂山の山道で撮影されたのは、近くの住宅街にも頻繁に出没し、住民を襲うこともある「野犬」だ。

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ここ数年、野犬の捕獲数が増加傾向にあるという。

原因について、大野学区連合町内会・井上繁則会長は「善意悪意は別にして、エサをやりに来る方がいる。このまま放っておけない状態ですね」と話している。

殺処分されるのはかわいそうだと、保健所に連絡せず、野犬にエサを与える人が増えているのだという。

しかし、岡山市の犬の殺処分数は7年連続ゼロで、捕獲された野犬を飼い犬にするための取り組みも行われていた。

岡山市北区のZOOねるパークでは現在、13匹の野犬を保護し、人に触られたり、人と歩く訓練を行っている。

81匹が新たな家族を見つける

飼い主を探す譲渡会も開催し、これまで81匹が新たな家族を見つけたという。

ドッグレスキュー協会・西坂真白さんは「(野犬に)エサをやる人の気持ちも分からなくもない。ただ自分たちが(野犬を)増やしている自覚は持つべき」と話している。

岡山市は殺処分ゼロの現状を周知し、エサやりをなくすことで、野犬の繁殖を減らしていきたいとしている。
(「イット!」 5月28日放送より)

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