新幹線に乗らなくても、グリーン車の“おしぼり”の手触りを楽しむことができるようになった。
JR東海リテイリング・プラスは5月13日、東海道新幹線のぞみ号・ひかり号のグリーン車で配っている「おしぼり」を発売した。

綿100%の不織布を使用し、個別包装された大判サイズ(300mm×235mm)のウェットタイプとなっている。おしぼりは厚手で丈夫な生地なので、旅行や行楽だけでなくアウトドアやスポーツ、または掃除グッズとしてなど、幅広い用途で使うことができるという。
商品名は「東海道新幹線グリーン車で使用されるおしぼり『めんです』」で、価格は50本入りが1700円、100本入りが3000円、200本入りが5600円(全て税込み)。JR-PLUSオンラインショップで購入できる。
高級ホテルでの採用実績がある“おしぼり”
著名人が「おすすめアイテム」として紹介しているという“おしぼり”だそうだが、なぜ販売することにしたのか?どのようなおしぼりなのかが気になる。
JR東海リテイリング・プラスの営業本部 EC推進部・菅和彦さんに教えてもらった。
ーーなぜ「東海道新幹線グリーン車で使われるおしぼり」を販売することにしたの?
これまでメディア等にて、さまざまな著名人が「グリーン車で使われるおしぼり」をおすすめアイテムとしてご紹介をいただいてきたことを背景に、東海道新幹線グリーン車のご利用有無にかかわらず、幅広くお客様にご利用をいただければという思いから販売することにしました。

ーーいつ頃に採用されたの?どのような特徴がある“おしぼり”?
昭和60(1985)年10月1日、100系新幹線電車に「ひかり3号」と「ひかり28号」が投入されたのを機に、グリーン車の利用客に「おしぼり」を配布するサービスが開始されました。
ピュアコットン100%の不織布「オイコス」を使用した、使いやすい大判サイズのウェットタイプおしぼりです。東海道新幹線グリーン車でお配りしているほか、一部の高級ホテルで採用実績があります。やわらかくてお肌にとてもやさしく、その上、生地が丈夫でとてもしっかりしています。個包装使い捨てタイプのため、管理も容易で衛生的です。

ーー使い心地を教えて。
普段使うようなおしぼりよりも重厚感があり、しっかりした生地のおしぼりであることを実感できるかと思います。サイズも大きめで、手や口を拭くだけでなく、さまざまなシーンで利用できる活躍の幅が広いおしぼりだと感じました。
また、開封後少しの間テーブルの上に放置してみたところ、乾きにくい仕様であることを実感いたしました。実際に、東京から大阪間を東海道新幹線でご移動される場合を考慮し、約3時間は乾きにくい仕様となっているとのことです。
販売開始30分で完売
ーー実際のところ、グリーン車利用者から販売を求める声があったの?
お客様から直接ご要望を頂いた機会はございませんが、さまざまな著名人が東海道新幹線グリーン車で使われるおしぼりをおすすめアイテムとしてご紹介、ご好評をいただいていたことは認知しておりました。
ーー販売することになった事に対して、どんな声が届いている?
さまざまなメディア様よりお問い合わせをいただき、また、大変多くのお客様よりご注文を頂戴しております。想像していたよりもはるかに大きい反響を頂いており、担当者としてびっくりしておりますが、同時に大変嬉しく思っております。
商品仕様上、用途はさまざまかと思いますので、自分なりの使い方を見つけてSNSでシェアいただく等、このおしぼりを楽しんでお使いいただけたら頂けたら幸いです。

ーー13日に発売したが反響はどう?
大変多くのお客様よりご注文を頂戴しております。販売開始後30分以内に完売となりました。完売後も可能な限り、素早く再入荷し、多くのお客様にお届けできるよう努めてまいります。一時品切れとなることもございますのでご容赦いただけますと幸いです。
ーー届いた声や実際の反響に対しては、どう感じている?
このたび、東海道新幹線グリーン車で使われるおしぼりを販売いたしましたが、大変多くのご注文を頂戴し、大変驚いております。
これまでも著名な方々からおすすめアイテムとしてご紹介いただいておりましたが、今回の販売では、多くの方々からもご支持をいただいているのだと感じ、嬉しい気持ちでいっぱいです。販売いたしますおしぼりは、厚手で丈夫な生地で、幅広い用途でお使いいただけます。引き続き多くのお客様にご利用いただけますと幸いです。

菅さんは「少しでも気になった際には、是非一度お使いいただけるとおしぼり良さが伝わるかと思います」と話している。
さまざまなシーンで利用できるという「東海道新幹線グリーン車の“おしぼり”」の触り心地を家庭で楽しんでみるのも良さそうだ。