40年以上にわたって全国各地で多くの乗客を運んでいるディーゼル列車「キハ47」。佐賀県内でも長年親しまれてきた列車だが、6月末に佐賀と長崎をつなぐ路線での役目を終えファンが別れを惜しんだ。

半世紀ほど前の国鉄時代に製造

「キハ47」は半世紀ほど前の国鉄時代に主に製造されたディーゼル列車で、長年、全国各地で多くの乗客を運んできた。

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県内では唐津線で現在も運用されている。

20年ぶりの復活もわずか3年で…

長崎本線などでは西九州新幹線の開業で沿線の一部が非電化区間となったことに伴い、20年ぶりに復活したが、復活からわずか3年足らずで最新型のハイブリッド車両「YC1」に置き換えられ、2025年6月末でその役目を終えた。

有明海をイメージしたキハ47の“青の車両”。

引退の日には最後の姿を見届けようと多くの鉄道ファンが訪れ、ラストランを見送った。

福岡市の60代男性は「致し方ないのかなとは思うが、慣れ親しんだ列車が無くなっていくっていうのはちょっと寂しいものはある」と語った。

また佐賀市の40代男性は「自分も年代的に名残のある車両だったので乗りに来た。ずっと長く走ってきて僕もほんとお疲れさまと言いたい車両です」と別れを惜しんだ。

普通列車でゆったりと博多まで向かおうとたまたま乗った長崎・大村市の夫婦は「たまたま人が多くて何だろうと思ってはいたが、最後とは知らなかった。小さい頃、乗っていたが最近は車を利用しているためあまり列車には乗らなくて、きょう久しぶりに乗った」と昔を懐かしんでいた。

復活後の活躍は短い期間で終わってしまったが、その姿は多くの人の記憶に刻まれる。

JR九州によると役目を終えた車両の一部は今後、イベントでの活用を検討しているほか、同じ形式を特別仕様に改造した観光列車「ふたつ星」は引き続き長崎本線などを走るという。また唐津線でもまだまだ活躍している。

(サガテレビ)

サガテレビ
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