販売員の人手不足などにより、2023年10月31日に惜しまれながら終了した、東海道新幹線での車内販売。ここで実際に使われていた、ワゴンを購入するチャンスがやってきた。

車内販売で実際に使っていた、ワゴンの概要
車内販売で実際に使っていた、ワゴンの概要
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JR東海リテイリング・プラスが、50台限定で抽選販売すると発表したのだ。ワゴンは高さ110cm、幅33cm、奥行94cmで、重量約50kg。素材はステンレス製で、塩化ビニルフィルムを一部に使用している。当たり前だがアイスや菓子などを積んで販売員が押してくる、あのワゴンそのものだ。

横と斜めから見た構図
横と斜めから見た構図

抽選の申し込みはチケット販売プラットフォーム「LivePocket-Ticket-」から、1人2台まで。1月29日午前10時~2月5日午後11時59分まで受け付け、当落の結果は2月7日までに通知する。価格は送料込みで1台10万円(税込)、支払い方法はクレジットカード決済のみとなる。

ワゴンにはどんな機能が搭載され、どのような使い方を想定しているのだろう。JR東海リテイリング・プラスの担当者に聞いた。

新幹線と一緒に駆け抜けてきた

――車内販売用ワゴンを抽選販売するのはなぜ?

ワゴン販売が終了すると、惜しむ声を多くいただいました。企業様・個人のお客様から「ワゴンは販売しないのか」といったお声を頂戴したこともあり、公平性に鑑みて、抽選販売を実施することといたしました。


――ワゴンはどのくらいの期間使われてきた?

ご用意した50台のワゴンは、平成26年~平成30年(2014年~2018年)ごろに使用開始し、東海道新幹線の車内販売終了まで使用していたものです。

手前(押手)側には引き出しもある
手前(押手)側には引き出しもある

――商品としての売りや特徴は?

東海道新幹線とともに駆け抜けてきた、現物である点がポイントです。(ワゴンには)かごが付いているほか、タイヤや各引き出しも動き、実用性も高いです。

申し込みは「中古品」と理解した上で

――どのような使い方を想定している?

ワゴンとして活用する、オブジェとして飾るなどが考えられますが、お買い求めくださるお客様のご希望の通りにお使いいただけたら幸いです。安全面には配慮してお楽しみください。

お菓子などを積んでもいいかもしれない
お菓子などを積んでもいいかもしれない

――購入を検討している人に伝えたいことは?

現車にて使用していた車内販売用ワゴンとなり、清掃、塗装、修理・整備などは行わずにお届けいたします。汚れ、破損、動作不良などがある場合があります。それらが原因による返品・返金・交換・修理はお受けできません。中古品であることにご理解をいただける方のみ抽選をお申し込みください。


――ワゴンの販売は今回が最後になる?

未定です。具体的な回答は控えさせていただきたく思います。



ワゴンは当時の状態のままというので、職場や自宅に置くと、車内販売の気分を味わえるかもしれない。中古品であることや留意点に納得できるなら、検討してみてはいかがだろう。

(画像提供:JR東海リテイリング・プラス)

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プライムオンライン編集部
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FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。