山形県の最上地方に複数のスーパーマーケットを展開する「郷野目ストア」が、24億円の負債を抱え、破産したことがわかった。
客困惑「歩いて来られる所にないと…」
東京商工リサーチによると、新庄市を拠点とする「郷野目ストア」は、1975年に設立され、過去には新庄市と金山町・真室川町・最上町に店舗を有し、ピークの2001年には62億円の売り上げがあった。
この記事の画像(3枚)しかし、県の内外から同業大手が進出した影響で、売り上げが約12億円まで後退し、2020年からは債務超過に転じていた。
郷野目ストアは業績回復の兆しが見られないとして、5月1日付で事業を停止し、2日、山形地裁から破産開始の決定を受けた。負債総額は約24億円だという。
常連客に店の破産を伝えると、「つぶれた?」「歩いて来られる所にないと困る。1週間前から商品が何もなくなっていた」と困惑した様子だった。
(さくらんぼテレビ)