ちなみに、一番“マジカル・アイ”のブームを感じたのは2002年頃で、同年発売の3作目『決定版!どんどん目が良くなるマジカル・アイ』の発行部数は100万部を超えたそうだ。もしかしたら懐かしく感じる人もいるかもしれない。
改めて考えてみると、そもそもなぜ平面のイラストが立体的に見えるようになるのか不思議だ。“マジカル・アイ”の仕組みや見方、シリーズが長く愛されてきた理由を宇城編集長に聞いた。
両目の見え方の違い?
――そもそもとして、どんな仕組みで“マジカル・アイ”は立体的に見えるの?
“マジカル・アイ”とは本の中での呼称で、平面に描かれたものがある特殊な見方をすることで立体的に見える絵を「ステレオグラム」といいます。
右目と左目は位置が違うので、1つのあるものを見たときに若干見え方が異なります。脳は視差(両目の見え方の違い)から得られる情報を判断して、ものを立体的だと認識していますが、ステレオグラムはその視差を利用し、目の焦点を意図的に前後にずらすことで立体的に見せる仕組みになっています。
――絵を立体的に見るにはどうしたらいいの?
“マジカル・アイ”には「平行法」「交差法」という2つの見方があります。
絵そのものに目の焦点を当てる通常の見方では、立体的に見ることができません。普段とは違う目の使い方をしないといけないので、そのコツをどうつかむかがポイントです。
また、どちらの方法で見ているかにより、浮かび上がる絵の凸凹が変わることもあります。
実践!「平行法」「交差法」
――例えば、「平行法」は具体的にどうやるの?
絵の右側を右目で、絵の左側を左目で見て、絵そのものではなく、その奥側で目の焦点が合うようにします。絵は、リラックスして“ぼんやり見る”イメージです。そうするとイラストが少しぼやけて見えて、だんだん立体的に見えるようになります。
“マジカル・アイ”シリーズでは、補助点を利用すると立体視しやすくなります。練習としては、絵のさらに奥側にあるものを目標として決めて、そこに目の焦点をもっていくように意識します。そして2つの補助点が3つに見えるようになると立体視ができている状態になるので、その見方のままイラストを見ると立体的に見えます。
