4人が議席をめぐり、しのぎを削る見通しの新潟4区。中道改革連合への合流を表明した現職の米山隆一氏に自民党の前職・鷲尾英一郎氏、参政党の新人・大矢寿乃氏、国民民主党の新人・野村泰暉氏が名乗りをあげている。
自民・鷲尾英一郎氏 解散表明に戸惑いも“高市人気”の追い風期待
高市首相による解散表明の前日、新潟県長岡市には自民党公認で新潟4区から出馬する鷲尾英一郎前衆院議員の姿があった。
「そうなったらなったでイメージは常にしているが、やっぱり急だった」と驚きを隠せなかった解散のタイミング。
この日出席した自身の後援会の挨拶でも「年前の議員会館回りのときに、幹部の皆さん、おしなべて『通常国会冒頭の解散はない』と私にそう言うものだから。こういう次第になり、大変に戸惑っているところ」と明かした。
2024年の衆院選では立憲民主党の現職に敗れ、比例復活も叶わなかった鷲尾氏。再起を誓い、次の戦いに向け地道に4区内を回ってきたというが、「柏崎は私だいぶ歩いた。1軒1軒、だいぶ歩いた。ところが、長岡・小千谷・見附はまだ歩き足りない。正直」とわずか1年3カ月での再びの選挙に準備期間の短さを嘆いた。
それでも高市首相の高い支持率に追い風を期待する。
「(高市首相の支持率は)かなり生きると思う。我々、与党として補正予算を組ませていただいている。物価高対策というのを迅速に実行しているし、それはある程度ご評価いただいていると思う。やはり国民の声にしっかりと迅速に対応できるのはどの党なのかというところも訴える」
立憲・米山隆一議員 公明票に期待 議席の死守へ“中道”参加を表明
その一方で、「相手様の政党もどうやら変わって流動的ではあるので、ちょっとどういう影響があるかは分からないが…」と不安材料と話すのが、長年連立政権を組んでいた公明党が立憲民主党と結成した新党“中道改革連合”の存在だ。
その新党に加わるのか、県内選出議員の対応が注目されたが…
「私も中道改革連合に入らせていただくことを決定した」新潟4区選出の現職・米山隆一衆院議員は立憲民主党を離党し、中道に加わると表明した。
「国民最優先、国民目線の政治を実現していくには、中道改革連合に属する以外の選択肢はないということで決断した」と米山氏。
議席の死守に向け、新党に加わることを決断した米山氏だが、数日前に撮影したSNSの動画では新党名に対する素直な意見が。
「予想以上にネックになる可能性はあるでしょと。いくら、中道という言葉にこだわりがあったとして、そこにこだわってネーミングが、これでいいんですかねというのはある」
ただ、新党結成による公明票の上積みなどには期待を寄せる。
「4区が公明党さんの議員が多い。それぞれの街頭演説に、それぞれの方に来ていただくだけで自然に選挙協力というか、一致団結してやっていく体制ができていくと思う。選挙協力ではない。同じ党だから一致団結ですよね」
連合新潟の支援受ける国民 IT企業社長・野村泰暉氏擁立へ
その一方で、米山氏にも懸念材料がある。
立憲民主党県連の幹事長として支持母体の連合新潟に候補者の推薦を申請に来た米山氏だが、その直前に国民民主党県連の幹事長が連合新潟を訪れていた。
そして、立憲民主党と同じように連合から支援を受ける国民民主党が、4区に長岡市出身でIT企業社長の野村泰暉氏(27)を擁立する方針を固めた。
米山氏は「国民が決めることだからどうかなとは思うが、立候補したいなら止めることはできないので。選挙戦は、構図はあまり関係ない。訴えをしっかり届けられるような準備をしていきたい」と意気込んだ。
連合新潟は、4区以外は立憲民主党の現職を推薦する方針を確認したが、小林俊夫会長は「4区については現職の米山さんと国民民主党から推薦申請が上がってきたので、両者を支持という形で(連合)本部に上げていく」と話した。
参院選で14議席獲得の参政 介護福祉士・大矢寿乃氏を擁立
そして、さらに4区には25年夏の参院選で14議席を獲得し、旋風を巻き起こした参政党も柏崎市出身の介護福祉士・大矢寿乃氏を擁立。
「私たちが豊かに暮らすのも、こんなに今大変なのも全部政治が決めている。皆さんの暮らしを考えているのが参政党」
知名度不足が課題だが、街頭演説などでは2人の子を持つ母親として生活者目線での訴えを展開している。
大矢氏は「私と同じ年代のお母さんもスーパーに行くと、やっぱり高いからきょうはこのおかず買えないなと、1品少なくなっちゃうなと。私たちの世代だってなんとかしてほしいとみんなが声をあげている」と訴える。
25年9月から草の根の活動を展開。参院選の勢いそのままに衆院選でも旋風を巻き起こしたい考えだ。
「参政党は年末から衆院選の準備に向けて進めていたので、私もそれに向けて準備、心の準備を色々していた。皆さんの暮らしに直接影響を与えているのは消費税ですので、一丁目一番地は消費税の廃止を訴える」
4人が立候補する見通しとなった新潟4区。候補者たちの準備が慌ただしさを増している。
