栃木県那須町の河川敷で、宝島龍太郎さんと女性の遺体に火をつけ損壊させた、死体損壊の疑いで逮捕された、平山綾拳容疑者(25)。

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逮捕後の調べで、犯行に使われたとみられるガソリンと携行缶や粘着テープなどを購入していたことが新たに分かりました。

犯行の2日前には、タトゥーショップを訪れるなど普段通りの生活をしていたという平山容疑者。

事件前のタトゥーショップとのやりとり
事件前のタトゥーショップとのやりとり

警察に対し「車を貸した。殺害には関与していない」「出頭前、複数人で出頭について相談した」「名前は言えないが、アニキに頼まれ車や凶器を準備した」と話しています。

友人語る平山容疑者

平山容疑者は一体どんな人物なのか。「めざまし8」は容疑者が学生時代に所属していたサッカーチームの友人に話を聞きました。

平山容疑者と同じサッカーチームの友人:
すごくかわいげのある後輩だなっていう感じで、人当たりもよく誰にでも懐かれやすいタイプの子でした。
やっぱり先輩から何かを言われていたっていうところで、良くも悪くも先輩思いとかってところはあったんですかね。

――ご自身も当時は先輩思いみたいなところを感じた?
そうですね。何かと先輩を立てたりとか、そういうことはしてる子だったので。

人当たりの良い人物で、 “先輩”思いだったといいます。

犯行に関して、当初「アニキ」に頼まれたと話していましたが、その後「Aさんから依頼を受けた、ある人の名前は言えない、仮にAさんと言います」と供述が変化した平山容疑者。

この供述の変化について専門家は…。

元埼玉県警捜査一課 佐々木成三氏
元埼玉県警捜査一課 佐々木成三氏

元埼玉県警捜査一課 佐々木成三氏:
この供述の変化は、警察は想定内だと思います。当初出頭したときの供述はうのみにせずに、かなり綿密に裏付けを取って、供述の矛盾をついて死体損壊というのを明らかにしていますので、今回「アニキ」「A」と名前を出していますけども、自分は主犯ではないという目的で出頭しているとなると、これから容疑者は自分を守るためには積極的な供述が必要になってくると思うんです。そこは警察も取り調べの中で説得をして、グループの実態把握に力を入れていると思います。

さらに、宝島さんら2人を乗せたとみられる、レンタカーの借主は、宝島さんの知人男性だったことが分かりました。この男性は事件に何か関係しているのでしょうか。

元埼玉県警捜査一課 佐々木成三氏:
この犯行計画を知った上で車を貸した場合は幇助犯、犯行計画を知って犯罪に加担した場合は共謀共同正犯になるのですが、警察がレンタカーの借主はかなり早い段階で把握しているはずなんです。その中で、これがまだ事件化されていないということは、今のところ、このレンタカーの借主は犯行の計画を知らなかった可能性が高いのではないかと感じます。

――事件に関与していないならなぜ宝島さんらを乗せたのか
このレンタカーの借主が何の目的で車を借りて、これを誰に貸したのか。自分が乗っていない時間があったのか。これはレンタカーの借主から詳細に話を聞いているところだと思います。
(めざまし8 4月23日放送)