盛岡誠桜高校(岩手県盛岡市)の女子硬式野球部の新監督に、男子の盛岡大学附属高校の元監督・沢田真一さん(58)が就任した。春夏合わせて7度甲子園に出場し、チームを全国レベルの強豪に押し上げた手腕に期待がかかる。

“名将”が女子野球部の監督に

盛岡誠桜高校女子硬式野球部の創部は2021年で、2024年4月時点では2・3年生合わせて9人の選手が在籍している。これまで全国大会に6回出場したが、全国の壁は厚く、勝ったのはわずか1回だけだ。

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4月にチームの監督に就任した沢田真一さんは、1991年から男子の盛岡大学附属高校を率い、監督として春夏合わせて7回甲子園に出場し、チームを全国レベルの強豪に押し上げた。

2008年に監督を退任した後は盛大附属の教頭などを務めていたが、2023年の秋に盛岡誠桜からのオファーを受け、女子野球の監督として現場復帰すること決意する。

盛岡誠桜 沢田真一監督:
(女子野球は)あまり考えていなかったが、やってみたいと思った。(自分も年を取ったが)目の前に生徒がいれば、もっと頑張れるんじゃないかと思い引き受けた

目標は「褒め合い、高め合い、楽しんでプレー」

4月5日、盛岡誠桜女子硬式野球部の監督として初めて本格的な指導を行った。

はじめは緊張した表情の選手もいたが、沢田監督が積極的に選手に話しかけ、コミュニケーションをとる。

盛岡誠桜(3年) 石澤凛主将:
(監督と会う前は)怖かったが、教えてもらう時にギャグも入ってくるので、面白い人だと思った

盛大附属の監督時代は厳しい指導をしてきたと振り返る沢田監督。女子野球ではお互いに褒め合い、高め合い、野球を楽しんでプレーすることを目標に掲げている。

盛岡誠桜 沢田真一監督:
見ていて良いプレーは褒めたたえてください

沢田監督は「褒めてもらい、その言葉を大事にしながら、また頑張ろうという姿勢が伝わってきて、教える喜びを改めて感じた」と話す。

盛岡誠桜(3年) 佐々木曖那選手:
バッティングの時に(沢田監督が)OKと言ってくれてうれしかった

勝利へのこだわりも 「数年以内に優勝」

楽しみながら野球と向き合う一方で、沢田監督は「勝利」へのこだわりも忘れてはいない。

盛岡誠桜 沢田真一監督:
勝つことが生徒の自信にもつながる。まずは1勝・2勝と全国大会で勝ちたい。できたら数年以内に優勝する

褒め合い、高め合う野球で全国で勝てるチームに。岩手県の高校野球界をけん引してきた名将・沢田監督が、今度は女子野球を引っ張っていくことが非常に楽しみだ。

(岩手めんこいテレビ)

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