岩手町出身でホッケー女子日本代表の及川栞選手が、1月29日、岩手めんこいテレビを訪れ、パリオリンピック出場権獲得を報告した。
また、単独インタビューでは、今回の予選でのエピソードやオリンピックでの対戦国などについて語ってくれた。

インド戦に勝利 パリ五輪出場権を獲得

ホッケー女子日本代表は、1月19日に行われたパリオリンピック最終予選でインドに勝利し、パリオリンピックの出場を決めた。

プレイヤーオブザマッチのトロフィー
プレイヤーオブザマッチのトロフィー
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29日、岩手めんこいテレビを訪れた及川選手は、今回のオリンピック予選で受け取ったパリオリンピックのチケットや、インド戦で獲得したプレイヤーオブザマッチのトロフィーを披露してくれた。

パリオリンピックのチケット
パリオリンピックのチケット

そして、予選突破の記念品を見た及川選手は「お米、うれしい!」と、いつも両親から送ってもらっているという岩手県産のお米のプレゼントに笑顔を見せていた。

また、実家での過ごし方を聞いてみると「(帰国後)ゆっくり眠れてなかったので、やっときのう、家で12時間睡眠しました。冬で寒いので鍋だったりパワーをつけるためお肉を家族で楽しんでいます」と語った。

「生きるか死ぬか」オリンピックへの思い

27日、岩手めんこいテレビは及川選手に単独インタビューを行い、“どうしても気になった点”を聞いた。

ーー(ネイルを)金にした理由は何だったんでしょう?

ホッケー日本代表・及川栞選手:
さくらジャパンのピンクと私、キラキラ系好きなんでゴールド。チケットも獲得できるようにということで金にしてもらいました

ーーオリンピックを決めた今の気持ちは?

ホッケー日本代表・及川栞選手:
うれしいというよりもよかったという気持ち。先輩たちが4大会積み上げてくださったからこそ5大会があって、それを途切らせたくない気持ちもあった。歴史をつなげていく後輩たちにつなげたかった。それができて一安心という気持ちが大きかった

オリンピック予選の最終戦は並々ならぬ思いで臨んだ。

ホッケー日本代表・及川栞選手:
言葉悪いかもしれないけど、生きるか死ぬかだったので。自分たちが持っている体力・エネルギーをタンクが空になるまでやろう

強い気持ちで日本は戦い抜き、オリンピック出場を決めた。及川選手は前回のオリンピックを「1勝をあげることができなかった。1勝することの難しさは自分でも痛感しました。出ただけじゃなくて結果を残したいという悔しさを感じた東京オリンピックでした」と振り返る。

その一方で「アスリートにとってオリンピックは特別な大会なんだなというのを肌で感じた」と語った。

「やっとスタートラインに立てた」

東京オリンピックは無観客で試合が行われた。及川選手の両親は会場の外で画面越しでしか応援が出来なかった。

及川選手の両親
及川選手の両親

ーー今回のオリンピックでは?

ホッケー日本代表・及川栞選手:
両親は行く気満々で、ツアーをどうしようかという話をしている。やっと家族とその話ができたのがうれしい。予定ではなく、「来る」って言ってました

両親はいつも背中を押してくれた。

ホッケー日本代表・及川栞選手:
プロになると言った時に今までそういう人が日本にいない。両親は「うん、いいよ」と。イエスしか言わないんだと思って

そんな両親に及川選手は、2度目のオリンピックで最高の姿を見せてくれるだろう。

ホッケー日本代表・及川栞選手:
パリ出場権獲得という一つ目にいい報告ができてうれしい。でも我々にはここがゴールではない。やっとスタートラインに立つことができた。半年後にパリ五輪の本番のピッチの上で、また笑顔でいい報告ができるように頑張ります。引き続き、岩手から熱い応援よろしくお願いいたします

(岩手めんこいテレビ)

岩手めんこいテレビ
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