かつて「箱根駅伝」で12人抜きの快走を見せた留学生ランナーが、山形・米沢市の地域おこし協力隊に着任した。子どもたちへの指導を通した競技力の向上などが期待される。

“一流アスリート”が米沢を盛り上げる

4月2日、米沢市の地域おこし協力隊に着任したのは、ケニア出身のガンドゥ・ベンジャミンさん(32)。ベンジャミンさんは日本大学への留学時代に箱根駅伝に出場し、エースが集う「花の2区」で怒濤の12人抜きを演じ、区間賞を獲得した名ランナーだ。

2013年の箱根駅伝で快走を見せ区間賞を獲得したガンドゥ・ベンジャミンさん
2013年の箱根駅伝で快走を見せ区間賞を獲得したガンドゥ・ベンジャミンさん
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ガンドゥ・ベンジャミンさん:
スポーツの大切さを伝えていきたいです。米沢の皆さん、どうぞよろしくお願いします

日大を卒業後、日本に残る道を選んだベンジャミンさんは、実業団での活動を経て、栃木・壬生町の地域おこし協力隊に着任。市民ランナーとしてマラソンなどに出場しながら、陸上教室などを開いて地域の競技力向上に貢献してきた。

壬生町での任期が終わることから、米沢市が募集していた陸上・長距離選手の育成に関わる協力隊員に応募したという。

米沢市 スポーツ課・富取桂樹課長:
まさかここまで超一流の選手が応募してくれるとは思っていなかった。「本当か」という驚きが第一でした。市民の誰もが「ベンジャミン頑張れ!」と、手を振って応援してくれるような隊員になったら最高

2024年度は学校での特別授業や陸上教室などを通して、市民との交流を深める予定。

ガンドゥ・ベンジャミンさん:
子どもたちとこれから楽しく一緒に練習をやっていきたい。陸上や走ることが好きになったら、米沢のスポーツの将来は明るいと思う

4月末に開催される「県縦断駅伝」にも、早速米沢チームとして参加する予定のベンジャミンさん。一流のアスリートが、米沢を大いに盛り上げてくれそうだ。

(さくらんぼテレビ)

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