3月20日に違法賭博疑惑を受けて解雇された、水原一平氏。

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解雇されて以降、公の場に一切姿を見せておらず、アメリカのニュースメディアも「where is Mizuhara?」と書くなど、現地メディアも水原氏の所在はつかめていません。

新たにアメリカ国土安全保障省のテロや人身売買などを捜査する部門、通称「HIS」が捜査に加わったことが分かった、今回の違法賭博問題。

この動きに、アメリカで4つの州の弁護士資格を持つ吉田大弁護士は驚きの声を上げます。

吉田大弁護士:
「国土安全保障省」というのは9.11のテロ直後に、二度とこのようなテロが起こらないようにと、国土を守っていくんだという目的で、新しく作られたまさに国家安全保障、テロ対策等々に特化した組織です。
だからこそびっくりな訳です。賭博なのになんで突然?と。異常ですね。

――現在、水原氏は捜査のどの段階にいるのでしょうか?
連邦調査当局は水原氏に対して犯罪において調査をしている段階です。今後調査次第で検察当局として告訴になるかもしれないという段階です。

――MLB以外にも、いくつかの機関が調査・捜査をしているということですが?
今回は違法賭博ですので、脱税・マネーロンダリング等々お金に関する部分はIRS(内国歳入庁)が調査を行い、HSI(国土安全保障捜査局)が関わっているということは、ひょっとすると大規模な犯罪組織の関与、もしくは国境を越えた犯罪等々の可能性があるのではないかと。それらの調査結果を基に実際に司法手続きとして告訴・訴訟等になっていくのは司法省という関係です。

大谷選手弁護団に“セレブの守護神”

水原氏の捜査を受けて、様々な捜査に関わる機関に向き合っていかなくてはいけない大谷翔平選手。

そんな大谷選手の弁護を担当するのは、「バーク・ブレトラー弁護士事務所」です。
“セレブたちの守護神”という異名で呼ばれ、これまでにジョニー・デップ氏やレオナルド・ディカプリオ氏など多くの海外セレブを弁護。

なぜセレブ御用達なのか、その理由は「メディア対応のうまさ」と「民事・刑事ともに裁判に対応できる」柔軟さだといわれています。

吉田大弁護士:
今回は、刑事・民事両方の可能性がある点、そしてMLB球団・スポンサー等様々な関係者がいるという複雑な案件であり、大谷選手のようなセレブを中心に対応することができる非常に特殊なスキルを持っていると…。

――この事務所に任せておけば大丈夫だと?
やはり法的に正しいことと、大谷選手のようなスターが主張したいこととは、当然乖離(かいり)がありますので、このあたりをうまく調整していくことができる法律事務所だと思います。
(めざまし8 3月29日放送)