地震の際は、電気ストーブなど電化製品による火事に注意が必要だ。実験映像による検証が公開されている。

地震の揺れで物が散乱した部屋。停電から復旧し、電気ストーブに再び電気が通ると、ストーブに接触していた雑誌が燃え、周囲に燃え広がった。「NITE」製品評価技術基盤機構が、実験映像を公開している。

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ほかにも、地震で倒れたロッカーで電源コードが傷ついてしまうと、破裂音とともに激しい火花が上がった。

過去の調査では、阪神淡路大震災や東日本大震災で発生した火災の6割以上が、電気関係によるものとされている。

能登半島地震で輪島市で起きた大規模な火災でも、屋内の電気配線が地震で傷つき、配線にショートや接触不良が生じて出火した可能性が指摘されている。

こうした被害を防ぐために大切なのは、避難時にブレーカーを落とすことだ。そこで役立つのが、揺れを検知して自動でブレーカーを落としてくれる「感震ブレーカー」だ。

揺れを感知するとブレーカーが落ち、火災を防ぐことができる。感震ブレーカーには、おもりが落下することで電源を落とす後付けのものや、コンセントに取り付けるタイプのものもある。

地震から大切な命を守るために、普段からの対策が必要だ。

愛知県の調査では、感電ブレーカーを設置していると答えた人は全体の18.2%で、半数以上の人が「存在を知らないので設置していない」と回答している。

(東海テレビ)

東海テレビ
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