6日、山手線の電車内でモバイルバッテリーによる火事が発生した。身近なモバイルバッテリーだが、自然発火する恐れもあり、安全に使うためには注意が必要だ。

モバイルバッテリーは熱が「苦手」 熱くなりそうな場所への放置は厳禁

電車内の火事では、床に転がったモバイルバッテリーから黒煙と炎が上がり、利用客が避難する騒ぎとなった。

このモバイルバッテリーは乗客の男性の鞄に入っていたもので、警視庁によると、男性は「熱い」などと言いながらバッテリーを取り出し、床に投げ捨てた後に立ち去ったという。

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身近なモバイルバッテリーが突然出火した可能性もある、今回の火事。名古屋の街で聞いてみると、危ない思いをした人もいた。

女性A:
充電のコードの先がすごく熱くなったりとかしました

男性:
(ケーブルを)挿している部分の周りが溶けちゃって、使えなくなったことがあります。慌てて外して

女性B:
モバイルバッテリーを充電する時に、熱くなってしまうことはありますね。(池袋のニュースは)見ました。自分にも起きそうなので、怖いなとは思いましたけど。(対策法は)分からないです

モバイルバッテリーが熱くなったり、一部が溶けてしまったりして危険を感じたという声が聞かれた。

モバイルバッテリーが発火する実験映像では、ただ充電しているだけで発火し、激しい煙と炎が上がった。

モバイルバッテリーの多くはリチウムイオン電池が使われていて、不純物が混ざっているなどの粗悪品の場合、充電するだけで出火する恐れがある。

さらに、夏場の車など高温の場所に放置すると、熱の影響で破裂し、出火してしまった。

NITE製品安全広報課の課長:
モバイルバッテリーは熱がすごく苦手ですので、熱くなりそうな場所には置かないようにして下さい。温度が上がってしまって、電解液の液体が可燃性のガスになって、火花でガスに火がついて噴き出すような。考えている以上にデリケートな製品ですので、取り扱いにはくれぐれもご注意下さい

(東海テレビ)

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