重度の自閉症で、言葉のコミュニケーションが困難な画家のGAKUさん。
「GAKUと言います。私はアーティストです」
生まれ持った特性を“個性”に
16歳の時、岡本太郎の作品を見た翌日から突然絵を描き始めたGAKUさん。
この記事の画像(10枚)才能が開花し、数々の有名ブランドとコラボするまでに成長した。
アートを始めて6年。
2024年には初めて大規模な個展を開催した。
来場者は「圧巻です。考えて描いているというよりは、感覚で描いている」「こんな風には描けない、すごいと思いました」と話す。
GAKUさんに絵の指導をしてきた、アートディレクターの吉田ココさんは、GAKUさんが初めて人の顔を描いた作品を紹介してくれた。
それはテレビで、東京オリンピックの閉会式を見た翌日に描いた1枚だという。
次回開催国フランスの国旗の色をベースに、人の笑顔をたくさん描いた。
これまで主に動物を描いていたGAKUさんが、最近は人と人の関係性を、視線や「つながり」で表現するようになったのだ。
「成長したなと思うのと、アート制作がどんどん楽しくなってきている」と吉田さんは話す。
作品をあしらった大人気のグッズは、GAKUさんの父親が運営する障がい者の生活支援施設「ピカソ・カレッジ」で作られている。
1つ1つ丁寧に手作りされたグッズを多くの人に買ってもらえることで、利用者の励みになっている。
父親の佐藤典雅さんは「9年前に息子のために福祉を始めて、うまく福祉とアートが循環している関係になっています。
生まれ持った特性をどのようにプラスに変えれば個性に転換できるかを考えています」と語る。
「GAKU ワールド ハッピー!」と笑顔で語る、GAKUさんのこれからのさらなる活躍に期待が集まる。
GAKU
https://bygaku.com
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