3月1日から3日にかけて、ハイチでギャングが警察署と刑務所を襲撃し、警察官4人が死亡、刑務所からは囚人が脱獄した。
2021年の大統領暗殺以降、ハイチでは不安定な政情が続いている。
政府は非常事態を宣言し、夜間外出を禁止している。

刑務所が襲撃され凶悪犯が脱走

街に鳴り響く銃声。両手を上げた人々が駆け出した。

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3月1日、カリブ海に浮かぶ島国、ハイチ・ポルトープランス。
地元メディアによると、武装したギャングが警察署などを襲い、少なくとも警察官4人が死亡した。

標的は、ほかにもあった。
3日、ギャングは2つの刑務所を襲撃。4000人近くの囚人が脱獄したのだ。
逃げた中には、殺人や誘拐などの罪で収監されていた凶悪犯もいた。

襲撃の目的は何だったのだろうか。

ギャングのリーダー通称「バーベキュー」は、「アンリ首相の逮捕を求める。われわれは敵ではない」と話している。

国民の不満が高まっていた

2021年に大統領が暗殺されて以降、政情が不安定なハイチ。

アンリ首相は退陣し、選挙が行われるはずだが、治安の悪化を理由に実現しておらず、国民の不満が高まっていた。

ハイチ政府は非常事態を宣言。
3日間、夜の外出を禁止している。
(「イット!」 3月5日放送より)

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