兵庫県の宝塚音楽学校で卒業式が行われ、新たに39人のタカラジェンヌが誕生した。
卒業式では、歌劇団の村上浩爾理事長が祝辞の中で謝罪するという異例の事態になった。
宝塚音楽学校の卒業式で理事長が異例の謝罪
パワハラ問題で揺れる宝塚歌劇団の俳優を養成する宝塚音楽学校で卒業式が行われた。
今回、39人が卒業したが、歌劇団の理事長が答辞の中で謝罪する場面があった。

宝塚歌劇団・村上浩爾理事長:
昨年秋以降、お客さまにも大変ご迷惑をおかけしながら、皆さまにも大変ご心配とご不安をおかけしましたけれども、しっかりと改善・改革に取り組んでいきたい。安心して皆さんが舞台に立つことができるように取り組んでいきたいと考えております。

宝塚歌劇団では2023年9月、劇団員の当時25歳の女性が死亡した。自殺とみられている。
遺族側は、長時間労働に加え、上級生からヘアアイロンを額に押し当てられるなどのいじめやパワハラがあったと訴えてきた。

劇団側は2月27日、長時間労働やパワハラがあったことを認め、謝罪する意向を示している。
卒業生総代「誇り高き歌劇団の生徒として精進」
歌劇団の在り方が厳しく問われる中で行われた、今回の卒業式。

卒業生総代に選ばれた田良結芽さんは、タカラジェンヌとして羽ばたく決意を「『清く 正しく 美しく』の小林一三先生の教えを深く心に刻み、誇り高き宝塚歌劇団の生徒として精進してまいります」と述べた。
校歌斉唱ではこの2年間に思いをめぐらせ、多くの卒業生が涙。
式の最後には在校生からブーケを贈られ、拍手で見送られた。

音楽学校から巣立った39人の卒業生は、3月30日から始まる月組の公演で、タカラジェンヌとしての初舞台に立つ。
(「イット!」3月1日放送より)
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