台北で2月28日に始まった世界ジュニアフィギュアスケート選手権は大会初日、前半の女子ショートプログラムが行われ、大会連覇を狙う島田麻央(15)が72.60点をマークし、2位スタートを切った。

全日本ジュニアで初の表彰台にのぼった櫛田育良(くしだ いくら・16)は66.61点のシーズンベストで3位、ジュニア1年目にして全日本選手権で4位に入った上薗恋奈(うえぞの れな・13)はジャンプでのミスが響き61.96点の8位から後半のフリーに挑む。

首位にはパーソナルベストの73.48点をマークした韓国のシン・ジア(15)が、島田と0.88差で立った。シン・ジアは2023年の世界ジュニア銀メダリスト。

島田「いい形でこの試合を終わりたい」

最終グループ5番滑走で登場した島田は、冒頭ダブルアクセル、続く3回転フリップのコンビネーションジャンプを完璧に成功させると、出来栄え点1.77の華麗な3回転ルッツを決めノーミス。さらにスピン・ステップ全てで最高評価のレベル4を獲得し圧巻の演技を披露。明後日3月1日のフリーへ向けては、「このまま集中を切らさずにいい形でこの試合を終われるようにしたいです。」と気を引き締めた。

3位スタートの櫛田は、初出場ながら長身を活かした美しい滑りと持ち味の表現力で堂々の滑りを披露。3つのジャンプを全て成功させノーミスのパフォーマンス。演技後には「今まで以上に緊張していたんですけど、全てのジャンプを揃えることができてとても嬉しいです。」と振り返った。

島田麻央は東京都出身の15歳。「麻央」という名前はバンクーバーオリンピック、銀メダリストの浅田真央さんにちなんで名付けられた。

2023年の世界ジュニアでは14歳4カ月で初優勝し、浅田真央さんの記録を1カ月更新し、日本選手として最年少の優勝を果たしたほか、今シーズンに入っても全日本ジュニア3連覇、ジュニアGPファイナル2連覇、さらにはユース五輪で日本女子初の金メダル獲得とその強さを見せていた。

女子フリーは3月1日に行われる。

【女子ショートプログラム結果】
1位)シン・ジア 73.48点
2位)島田麻央    72.60点
3位)櫛田育良      66.61点
8位)上薗恋奈      61.96点

本田真凜が全力取材!「世界Jr.フィギュア」
3月10日(日) 深夜2時50分放送

フィギュアスケート取材班
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