3連休を直撃する可能性がある雪。
寒波の影響はすでに、人気の観光地でも出ていました。

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22日に最低気温氷点下3.7℃を観測した、長野県軽井沢町。
雪が降る中、山あいを車で走っていると、フロントガラスに大きく垂れ下がった木の枝があたります。

走行する車のフロントガラスに、大きく垂れ下がった枝があたる
走行する車のフロントガラスに、大きく垂れ下がった枝があたる

さらに車を走らせると、交通整理する警察官の姿が。その先には、十数mはあろうかという大きな木が根元から倒れ、道路をふさいでいました。

取材スタッフ:
道路をふさぐように、大きな木が1本倒れてしまっています。

道路近くの飲食店の一部を破壊し、根元から倒れている木
道路近くの飲食店の一部を破壊し、根元から倒れている木

警察によると、けが人はいませんでしたが、路線バスが通れなくなるなど、人々の足に影響が出たといいます。

しかし、現場周辺を見ると、雪はそれほど積もっていません。なぜ、木は倒れてしまったのでしょうか?

雨の水滴が凍る「雨氷」

取材スタッフ:
木の枝を見てみると、凍ってしまっています。

倒れた木の枝が氷に覆われている
倒れた木の枝が氷に覆われている

倒れた木をよく見ると、枝を包むように氷が覆っています。
これは、雨の水滴が木に触れた瞬間に凍結する、「雨氷(うひょう)」と呼ばれる珍しい現象。

この氷の重みで、木が倒れたとみられています。

軽井沢駅でも、「雨氷」とみられる現象が原因で、列車が「運転見合わせ」になっていました。

しなの鉄道 軽井沢駅 柴田公成駅長:
パンタグラフ(集電装置)と架線ともに、雨や雪の影響で凍結をしていると。

「しなの鉄道」の軽井沢駅と小諸駅間で、広範囲にわたり架線などが凍結。倒木した木と同じように、架線やパンタグラフが氷で覆われてしまっています。

氷で覆われた架線
氷で覆われた架線

しなの鉄道 軽井沢駅 柴田 公成駅長:
太陽を待つ、もしくは気温が上がるのを待つしかない。(架線凍結は)数年に1回ありますね。

人々の生活に大きな影響を及ぼす寒さや雪。この3連休は、広い範囲で厳しい寒さになりそうです。
(「めざまし8」2月23日放送より)