能登半島地震の発生から50日あまり。
一時孤立状態となった輪島市町野町の避難所に歌手のMISIAさんや俳優の舘ひろしさんが訪れ、笑顔の花が咲いた。

特別なに避難所に訪れたMISIAさん

輪島市の避難所を訪れたのは、歌手のMISIAさん。

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地震で一時孤立状態となった町野地区では孤立解消後も他の避難所に比べ、炊き出しに訪れる団体が少ないことを知ったMISIAさん。県内の料理人などで作る、「北陸チャリティーレストラン」などと連携して炊き出しに訪れたのだ。

メニューは「石川県産のレンコンが入ったビーフシチューとサラダ、焼き菓子」。
避難所生活で不足しがちな野菜をたっぷり使い、250食用意した。

炊き出しを受け取った人の中には、「すごく大ファンだったので来てくれて嬉しかった。(握手できて)幸せでした。地震でいまどこに住んでいるのとか気にかけてくれて、すごく優しい人でした」と感激し、涙を流す人もいた。

MISIAさんが地震後、県内を訪れるのは2度目。
実は、2月21日はMISIAさんにとって、デビューした日として特別な日でもあった。

MISIAさん:
周年の際になにがみたいかと言ったら、皆様の笑顔が見たかったので、すこしでもこうやってお手伝いすることによって、笑顔をみせてもらえたら、私はなによりも嬉しい。

そんな大切な日に、被災地に心を寄せてくれたMISIAさん。
今後は被災地で音楽フェスなどを開き、復興のサポートを続けていきたいと話していた。

舘ひろしさんが元気食堂復活!

「焼きそばは失敗したかもしれません。おでんも失敗しました。それじゃあ、元気食堂をオープンします!」と輪島市の避難所でオープンのかけ声をしたのは、俳優の舘ひろしさん。

舘ひろしさん率いるメンバー約50人が炊き出しに訪れた。

舘さんと言えば石原プロのメンバーとして、これまでも各地の被災地を訪れ「元気食堂」として被災者に温かい食事を提供してきた。

その後、石原プロは解散。あの炊き出しはもう見る事はないと思われていた。その舘さん、21日、自ら調理した焼きそばなど300食を提供。

訪れた人は「元気もらえる」「(炊き出し)おいしいです本当に。最高にうれしかった」「(舘さん)大好きでお会いできてよかったです。みんなに輪島が忘れられてないのがうれしい」などみんな笑顔で話した。

舘さんが炊き出しを復活させたのには理由があった。

舘ひろしさん:
11月と12月に輪島で映画の撮影をさせていただいて、大変お世話になったので、それの恩返しができたかなと思います

実は舘さん地震直前、映画の撮影で輪島市を訪れていたのだ。

舘ひろしさん:
われわれができる事はあまりないし、本当にずっといられるわけではないので、ほんの一瞬なのですけど、皆さんが少しでも元気になっていただければと思います。そのための元気食堂なので。

舘さんらによる炊き出しは、2月24日まで、輪島市や氷見市の避難所で行われるという。

(石川テレビ)

石川テレビ
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