能登半島地震の被害を受けた、石川・輪島市の輪島漁港では16日、地震の影響で浅くなった海底の土砂を取り除く工事が始まった。18日に避難先の金沢市から戻ってきた、輪島の海女、門木奈津希さんは、地震の影響で変化した港の地形に戸惑いを隠せない。
避難先から海女さん戻る
地震で海底の地盤が隆起し、約150隻の船が港から出られない状況が続く輪島漁港では、浅くなった海底の土砂を取り除く工事が16日から始まった。
その海底を気にかけているのが、輪島伝統の海女さんたちだ。18日、その1人、門木奈津希さんが避難先の金沢市から戻ってきた。

門木奈津希さん:
地形がどうなっているのか。サザエとアワビもどうなっているのか……。
門木さんは、地震発生して以来、初めて船に乗り込み、ロープをたぐり寄せた。

門木さん:
大丈夫かな…すごく隆起してる!
門木さんは、船底をこするような音に、戸惑いを隠せなかった。

門木さん:
こんな作りになってるなんて、はじめて見た。
――それほど水深が下がっている?
門木さん:
下がってる、1.5mくらい?
例年7月に解禁される海女漁も、2024年は難しい見込みだ。
「みんな早く潜りたい」
伝統をつなげるかどうかは、時間との戦いになるという。

門木さん:
1~2年で復興してくれるなら(海女の数は)減らないかな。みんな早く潜りたくて、海女漁したくて待っている。
輪島港を1~2m掘り下げる工事の結果、海底にどんな変化が起きるのか。それでも輪島の海女たちは、再び潜る日を待っている。
(「イット!」 2月19日放送より)
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