農業を志す山形・新庄市の女子学生が、全国の農業大学校などが一堂に会する研究発表会で日本一に輝いた。女子学生が夢に描くのは、黒毛和牛生産の新たなカタチだ。

肉質落とさず大幅なコスト削減を証明

研究発表の全国大会で最優秀賞に輝いたのは、山形・西川町出身で県立農林大学校・畜産経営学科2年の荒木ひかりさん。

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荒木さんは代表選考を兼ねた校内の発表会で、「黒毛和牛の新たな肥育法の確立」という“夢”を語った。

着目したのは、世界的にひっ迫し高騰する牛の“エサ”だ。荒木さんはこの課題を解決するため、「放牧」と乳牛に広く使われる「デントコーン」への切り替えを提案した。

実証を重ねた結果、輸入飼料に頼らなくても肉質や食味を落とさず、コストも大幅に削減できることを証明した。

自給自足の意義も訴えたこの発表は、全国大会で最も高い評価を受けた。

畜産経営学科2年・荒木ひかりさん:
農大での実習・卒論を通して学んだことを生かしながら、みなさんに少しでもおいしいと言ってもらえる牛を生産したい

荒木さんは卒業後、地元の生産法人に就職し、酪農家としての新たな一歩を踏み出す。

(さくらんぼテレビ)

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