2月16日から確定申告がスタート。納税は、国民の三大義務の1つ。
各地の税務署に申告する人が詰めかけ、都内の税務署では、建物の外まで案内を待つ人で列ができていた。ただ2024年は、納税に不満を持つ人も少なくない。その理由は、政治と金にあった。
確定申告開始「真面目にやってるのが変」
立憲民主党・江田憲司議員:
この裏金問題で何千万ももらって、税金払わなくていい。税金一揆が起こりますよ、本当に!

自民党内での裏金事件。
税務署を訪れた人はこうこぼした。

確定申告に訪れた人:
真面目にやってるのが変みたいな感じですよね

確定申告のイベントで、電子申告を体験した俳優・高橋英樹さんと妻・美恵子さん。2人に自民党の裏金事件について質問が飛んだ。

高橋英樹さん:
説明を聞いてもよくわからない部分ですので、理解しにくいですね

高橋美恵子さん:
正しく納税をしていただきたい。私たちは正しく納税をしましょうという気持ちです
確定申告を呼びかける資格もない
確定申告が始まった16日、国会では野党側が、いわゆる“裏金づくり”は脱税に当たると批判した。

立憲民主党・江田憲司議員:
何千万円もの裏金を受け取っておきながら、どうして犯罪にならないのか、脱税が問えないのか。“脱税天国”を許すってことですよ、税務署が!

自民党は15日、いわゆるキックバックの不記載総額が5年間で5億7000万円を超えるとする調査結果を公表。
政治資金は非課税で、今回の調査では政治活動費以外に使ったとする回答はなかったとしている。
さらに反発を招いているのが、14日に野党から確定申告に絡めて、裏金問題の追及を受けた際の岸田総理の発言だ。

岸田首相:
納税者の皆さま方に、法令にのっとり適切に申告納税を行うようお願い申し上げたい
その納税者は、こう訴える。

70代男性:
確定申告しなさいなんて、そういうことを呼びかける資格もないということを本人が認識すべきだ
50代女性:
言っていることとやっていることが違う
40代女性:
納得いかないですね。ごまかされている気がして嫌です
裏金事件を巡る対応は、岸田政権の今後を大きく左右することになりそうだ。
(「イット!」2月16日放送より)