バスケットボール女子のパリ五輪最終予選(ハンガリー・ショプロン)は9日(日本時間10日未明)、グループAの日本(世界ランキング9位)とハンガリー(同19位)が対戦し、75-81で日本が厳しい接戦の末惜敗した。前日の初戦でスペインに勝った日本だが、パリ五輪出場権獲得を持ち越した。
11日、カナダとの最終戦に臨む。
![ハンガリー戦での赤穂ひまわり選手(現地9日、ハンガリー・ショプロン)](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/d/8/700mw/img_d8dbc34daeef00a39bcba1ee654ae10b131201.jpg)
体格差にまさる開催国ハンガリーとの試合は、地元客の大きな歓声の中、日本にはアウェーの中でスタート。
第1クオーターは赤穂ひまわりが積極的にゴール下にボールを運んでのシュートから始まり、髙田真希の2本の3ポイントシュートなど積極的な攻撃と、高さのあるハンガリーの攻撃に対するアグレッシブなディフェンスで日本が優位に立つ展開に。ハンガリーの多くのファウルも誘い、22-13の9点リードで終了。
![ハンガリー戦での林咲希選手(現地9日、ハンガリー・ショプロン)](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/9/6/700mw/img_96727d969e792109a54e6f7026d17269133951.jpg)
第2クオーターも、スペイン戦で6本の3ポイントシュートを決めた林咲希が連続で2本決めるなど、序盤は日本が優位に展開。しつこいディフェンスでハンガリーの攻撃を抑えるが、高さにまさるハンガリーがゴール下でのリバウンドをとっての得点を重ねるなど、日本のディフェンスのリズムを崩しながら詰め寄る。じりじりと点を重ね、日本が32-32の同点に追いつかれ前半を終了。
![ハンガリー戦で山本麻衣選手(現地9日、ハンガリー・ショプロン)](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/5/0/700mw/img_50fc15a7d795c44287ebce6b726670bb97055.jpg)
後半、同点から始まった第3クオーター。日本ボールから始まり山本麻衣の3ポイントシュートでスタートするも、ハンガリーもすぐに3ポイントシュートを決める互角の序盤。高さにまさるハンガリーに対し、日本はリバウンドを全員でとりにいく戦術で対抗。しかしハンガリーが一度逆転し、再び日本が逆転、またハンガリーが逆転する苦しい時間が続く。48-53のハンガリー5点リードで第3クオーター終了。
日本が追いかける第4クオーター。ゴール下への赤穂の積極的なボール運びでのシュート成功でスタート。林の3本目の3ポイントシュートで再び同点に。赤穂が果敢なドライブで2点を得点し、日本が55-53に逆転。しかし再び逆転され、5点のリードを許す神経戦の展開に。
![ハンガリー戦での吉田亜沙美選手(現地9日、ハンガリー・ショプロン)](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/a/8/700mw/img_a8aa102003502f3d5c6ed71eeab97d3d146372.jpg)
山本の3ポイントシュート、さらに2点を重ねて再び同点に追いつくも再びハンガリーが逆転し、残り約4分で6点差に。宮崎早織が3ポイント、髙田が2点を得点し日本が1点差に詰め寄る。宮崎がシュートを決めてファウルをとり、フリースローを決めまた同点に。しかしハンガリーが3ポイントを決め残り約1分30秒。その後引き離され、75-81で日本は負けた。
![ハンガリー戦での馬瓜エブリン選手(現地9日、ハンガリー・ショプロン)](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/4/a/700mw/img_4a2959488d732d7cee25b8e3c377c7b0123617.jpg)
“死のグループ”とされるグループAは、日本、スペイン、カナダ、ハンガリーの4カ国が1勝1敗で並んだ。
日本は3大会連続の五輪出場を決めることができるか。11日、世界ランキング5位の強豪・カナダとの最終戦に臨む。