衛星データを使って農地の状況を把握する技術を開発した、サグリ株式会社CEOの坪井俊輔さん。

「日本の農業は高齢化が非常に進んでいて、それに伴って耕作放棄地が増えています。

それは日本の課題だけでなく、他の国でも広がっている問題で、ちゃんと『儲かる農業』として持続可能な状況を作る必要があります」

農地の“変化”で耕作放棄地を予測

耕作放棄地の把握は、各自治体の職員が直接足を運んで確認するという、人手と労力のいる作業だ。

坪井さんは人工衛星からの観測データとAIを使って、農地の状況を“見える化”する技術を開発した。

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地図上に、赤く表示される区画が耕作放棄地。

宇宙から作物の成長や収穫による農地の変化を観察し、AIが耕作放棄地を推定する仕組みになっている。

市役所の職員は「『荒れた農地を使いたい』という耕作者さんが現れた時に、市としても情報提供ができるのでありがたい」と話す。

日本以外にもインドや東南アジアなど12カ国でサービスを展開。

さらに衛星から土壌のpH濃度や窒素量を分析できるため、余分な肥料を減らし、温室効果ガスの削減にも繋がるという。

宇宙から農業支援を。

坪井さんは「我々は農業というところに価値を創出する基盤を作りにいく。

子どもたちが職業の選択肢の1つとして農業を選べるような状況を作っていけると思うし、そうした挑戦ができる社会を我々が作っていきたい」と話す。

サグリ株式会社
https://sagri.tokyo

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