秋篠宮妃紀子さまは2日都内で行われた、小・中・高校生の読書感想文コンクールの表彰式に出席し、冒頭で「令和6年能登半島地震による影響を受けた多くの方々に心よりお見舞を申し上げますとともに、亡くなられた方々に深く哀悼の意を表します」と地震の犠牲者を悼み、被災者を気遣われた。

その上で、「感想文に綴られた、お一人お一人の経験と思いや考えに接することで、私自身も本との対話をさらに深めることができました」と述べられた。

式典では、国内外の小・中・高校生が応募した250万編を超える読書感想文の中から受賞した児童などに賞状が贈られ、紀子さまは拍手を送られた。

また、内閣総理大臣賞を受賞した、石川県珠洲市の小学生・藤野結大さんが、アフガニスタンで長年支援活動を続けた中村哲さんに関する本と、2023年5月に石川県で起きた地震を被災した経験を交えた感想文を朗読した。

藤野結大さん:
「僕が住む珠洲は、5月に地震があり、町全体が被災した。僕の家は70年以上前から焼酎をつくる店をしている」
「励ましの電話をかけてくれた人がいた。残った商品を買ってくれた人。食べ物を届けてくれた人。不安な気持ちを支えてくれた身近な人たちの言動に、僕は中村さんと同じような『心』を感じた」

紀子さまは、時折頷きながら熱心に耳を傾けられた。

引き続き、紀子さまは4年ぶりに行われたパーティーで受賞した子供たちと懇談された。

1月の能登半島地震で震度6強に見舞われた珠洲市からきた藤野さんには、「大変でしたね」「地震に負けず頑張ってください」などと励ましの言葉を伝え、気遣われた。

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