石川県輪島市から希望する中学生が白山市に集団避難して1週間あまり。避難してから初めて家族が再会した。息子の元気な姿に一安心も、先のことを考えると不安はつきない。母は「夢はあきらめるな」と背中を押す。

「顔を見られてうれしい!」

白山市の駐車場で誰かを待つ家族。

母:
「おかえり、久しぶり~!」

中学3年・小住優太さん:
「ただいまー」

母:
「元気におったかい?」

優太さん::
「元気よ」

母:
「元気そうで安心した」

集団避難していた中学3年生の小住優太さん。

中学3年・小住優太さんと母
中学3年・小住優太さんと母
この記事の画像(8枚)

(Q.お母さんと久しぶりに会ってどうですか)
優太さん:
「最近、声しか聞けていなかったので顔を見られてうれしいです」

父:
「ちょっとひげ伸びたな」

優太さんの父
優太さんの父

優太さん:
「伸びたね」

優太さんは1月17日から白山市の施設で授業を受けているが、家族も白山市の宿泊施設で避難生活を送っている。

弟と抱き合う
弟と抱き合う

お兄ちゃんと会い、涙あふれる

母:
「お兄ちゃんと会えてうれしかったん」

弟:
「うれしい…」

兄と会い、涙があふれる
兄と会い、涙があふれる

集団避難先の生活について聞くと―。

優太さん:
「みんな今までと変わらず接してくれるので不安とかはもうないです。ちゃんと3食毎日あって栄養もあるので大丈夫です」

中学3年・小住優太さん
中学3年・小住優太さん

母「夢をあきらめるな」

息子の元気な姿に一安心。しかし、先のことを考えると不安はつきない。

母:
「今は2人とも仕事が休業になってしまったのでちょっと経済面でいうと厳しい状態になってくる。働き先もこれから輪島でどれだけ働き口があるかもわからない。子供たちが、その後、進路を変えて夢をあきらめるんじゃないかということが一番心配に思っています」

中学3年・小住優太さん 母 弟
中学3年・小住優太さん 母 弟

優太さん:
「将来、医療系の職に就きたいと思っていたんですけど、お母さんの話を聞くまでは俺もあきらめて他のことをしたほうがいいのかなと考えていたんですけどお母さんの話を聞いたらもうちょっと頑張ってみようかなと思えました」

母:
「自分たちができることから親子で話し合いながらやれたらいいね」

優太さん:
「うん」

中学生の集団避難は3月末まで続く。

小住優太さんの家族(※車は停車しています)
小住優太さんの家族(※車は停車しています)

(石川テレビ)

石川テレビ
石川テレビ

石川の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。