2024年1月1日に発生した能登半島地震では、地域の足である「のと鉄道」も被災し、全線で運休が続いている。
この「のと鉄道」を応援しようと、熊本地震や豪雨災害を経験した熊本県内の鉄道3社が募金活動を始めている。

被害の全容不明 復旧のめど立たず

1月15日、肥薩おれんじ鉄道の八代駅に設置された募金箱の前には、「頑張れ!のと鉄道」と書かれた応援メッセージがあった。
募金に協力した人の中には子どももいて、「早く直ってほしい」と話していた。

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最大震度7を観測した能登半島地震では、第三セクターの「のと鉄道」も線路で土砂崩れなどが発生し、甚大な被害を受けた。

「のと鉄道」は七尾駅と穴水駅を結ぶ約33kmの路線で、利用者の7割が通勤通学に使うまさに「地域の足」だ。
しかし発災後、被害の全容は見通せず、復旧のめどは立っていない。

のと鉄道・中田哲也社長:
2カ所の土砂崩落が大きく、線路破断など33kmあらゆるところに被害が出ている

熊本県内の鉄道3社が募金活動開始

「のと鉄道」を応援しようと、熊本県内の第三セクターの鉄道、肥薩おれんじ鉄道とくま川鉄道、南阿蘇鉄道の3社が15日から募金を始めた。
3社は2016年の熊本地震や、2020年の7月豪雨で被災し、全国から大きな支援を受けた。

南阿蘇鉄道・山本英明営業主任:
地震を経験したもの同士で、一緒に頑張って支える形で応援したいと思う

肥薩おれんじ鉄道・山下鎮経営戦略室長代理:
少しでも復旧の助けになればと思っている

くま川鉄道・永江友二社長:
私たちは全国の大きな支援を受けた。何かしなければいけない。してあげたい

熊本の鉄道3社の募金活動は2024年3月31日まで行われ、集まった募金は「のと鉄道」に送られる。

(テレビ熊本)

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