天皇皇后両陛下は15日午前、警視庁の創立150周年記念式典に出席された。

式典では、能登半島地震発生後初めて、陛下はおことばでお見舞いの気持ちを述べられた。

午前10時半過ぎ、両陛下は皇居の目の前にある警視庁本部の正面玄関に到着し、小島裕史・警視総監などの出迎えを受けられた。

明治7年(1874年)に設置された警視庁は、今年創立150年を迎え、両陛下は露木康浩・警察庁長官や小池百合子・東京都知事などと共に記念式典に出席された。

陛下おことば:
「挨拶に先立ち、この度、令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に哀悼の意を表し、御遺族と被災された方々に心からお見舞いをお伝えいたします。今なお安否が不明の方や避難を余儀なくされている方も多く、救援と復旧の作業が速やかに進むことを心から願っています。
また、厳しい天候と寒さの中、災害対応に力を尽くしている関係者の皆さんの努力を深く多といたします」

両陛下は今回の地震の被害に深く心を痛め、新年一般参賀を中止し、側近を通じて石川県知事にお見舞いの気持ちを伝え、被災3県に見舞金を贈られている。

地震発生後式典への出席は初めてで、陛下はおことばの冒頭、初めて肉声で被災地を案じる思いを言葉にされた。

警視庁は明治時代、近代国家への歩みを進める中設置され、100周年の式典には昭和天皇が香淳皇后と共に出席。

陛下は浩宮時代の1986年、国内の事情を学ぶため警視庁本部を訪れ、当時の通信指令本部などを視察されている。

陛下は「150年にわたり、治安の維持に大きく貢献してきている」と警視庁の果たしてきた役割に触れ、「都民・国民の生命、身体、財産を守るため、長年にわたって職務を遂行してきた皆さんのたゆみない努力に敬意を表します」と警察官の日々の努力を労われた。

皇后さまの警視庁訪問は初めてで、両陛下は110番通報に対応する通信指令センターも視察される。

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