自民党・安倍派の政治資金パーティーをめぐる事件で、議員側に連日の捜索が行われている。
東京地検特捜部が、派閥から多額のキックバックを受けたとみられる大野泰正(おおの・やすただ)参議院議員の議員会館事務所などの強制捜査に乗り出した。

異例の連日の強制捜査に議員会館は異様な雰囲気に

参議院議員会館の事務所に午前10時すぎ、スーツ姿の係官6人が入った。
本来は年末で閑散とする議員会館だが、異例中の異例ともいえる連日の強制捜査に異様な雰囲気に包まれている。

議員宿舎の捜索(午前9時ごろ)
議員宿舎の捜索(午前9時ごろ)
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特捜部の捜索が行われているのは、安倍派の大野泰正議員が住む議員宿舎や参議院議員会館にある事務所など。

派閥から5000万円超のキックバックか

大野議員は2022年までの5年間で、派閥から5000万円を超えるキックバックを受け、大野氏側の収支報告書にも記載していなかった疑いがある。

派閥から5000万円超のキックバックか
派閥から5000万円超のキックバックか

大野議員はこれまで、「精査させていただいている途中です」などと明言を避けていた。

一連の事件をめぐっては、特捜部が27日、4000万円を超えるキックバックを受けたとされる池田佳隆(いけだ・よしたか)衆議院議員の議員宿舎や事務所などを捜索していて、議員側が強制捜査を受けるのは、大野議員で2人目。

特捜部は、すでに大野議員から任意で事情を聴いているが、実態解明には家宅捜索が必要と判断したものとみられ、年の瀬の捜査が続いている。
(「Live News days」12月28日放送より)