千葉県北部に位置する「印旛沼(いんばぬま)」で、絶滅危惧種のカモが池を埋めつくす事態が発生しました。

印旛沼の上を舞う大量の“カモ”
印旛沼の上を舞う大量の“カモ”
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12月18日に撮影された映像には、大きくうねりながら水面を舞うカモの姿が…。

巨大な竜巻のようにうねりながら飛んでいる
巨大な竜巻のようにうねりながら飛んでいる

まるで、巨大な竜巻のようです。

5万羽以上(※12月中旬時点)の巨大な群れをなしているのは、絶滅危惧種の「トモエガモ」とみられています。

ここ数年で急激に増加

近隣に住む人によると、トモエガモの群れは、ここ数年で急激に数を増やしているといいます。

トモエガモ 撮影: 樋口広芳
トモエガモ 撮影: 樋口広芳

近隣住民:
一年中すみ着いちゃってんじゃないかな?という気がしますよね。

――この時期になると多い?
たくさんいるかなって気が付くのは、やっぱりこういう時ですよね。

近隣住民:
首都圏でも割と、冬場なんかは。ここのところ増えたみたいです。こんなに多くなかった。

なぜここまで増えてしまったのか?鳥類の生態に詳しい専門家は。

東京大学 樋口広芳名誉教授:
シベリア東北部が繁殖地なんですよ。そこで何か好条件があって数が増え、日本に越冬してくるトモエガモの数も増加しているのではないかと思われます。
(「めざまし8」12月25日放送)