職員へのパワハラなどと取れる問題発言が続々と明らかになっている福岡・宮若市の塩川秀敏市長(75)。今度は、セクハラ発言をした疑惑が浮上し、緊急会見を開いた。

発言問題が相次ぐ塩川秀敏市長

「あらためましてこんにちは。いつもご迷惑をおかけしております」と挨拶するのは、12月20日午後、緊急で会見を開いた宮若市の塩川市長だ。

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塩川市長といえば、公用車の中で、職員を怒鳴りつけたハラスメント発言が問題視されていた。

2023年4月にドライブレコーダーに残された塩川市長が公用車の中で、職員を怒鳴りつける様子をとらえた映像。

市長:「はじめてじゃ、ここに連れてきてから、そんなの」
運転手:「旧友の方とお会いになられたりするところで、やはりこう…」
市長:「運転手やったら自分のスマホ見るんか!すみませんで済むか!」

関係者によると、随行役兼運転手として一緒にいた市職員が、市長と市長の知人との会話に加わらなかったことに対して叱責したという。

このほか塩川市長は、同時に育休取得を申し出た職員の夫婦に「2人同時に育休を取る必要があるのか」という発言や適応障害の診断を受けた若手の職員に対して「病人の目はしていない」と発言するなど、度重なる不適切発言が問題視されている。

12月15日には、市議会で出された辞職勧告決議案が可決される事態となっている。

「『すいませんでした』って言うしかない!」

今回、問題となったのは、女性職員へのセクハラ発言だ。

関係者によると40代の女性職員は2023年の夏頃、塩川市長に子どもがいるかどうか聞かれ「産めてよかったな」などと言われたあと、塩川市長から「女は子どもを産んで初めて女になる」「子どもを産んだ女性とそうでない女性は全く違う」などと言われたという。

会見で塩川市長は―。

宮若市塩川秀敏市長(記者会見2023年12月20日):
「女は子どもを産んで初めて女になる」。こんなことは言っちゃいけないことだし、非常に大きな問題になることだろうと思います。「不快感を感じた」ということですので、そこはお詫びするしかない。

塩川市長は発言の一部を認め謝罪したものの「産んで初めて女になる」という発言については記憶がないと説明した。記憶がないにも関わらず謝罪をすることについて何度も記者に質問されると…。

宮若市塩川秀敏市長(記者会見2023年12月20日):
相手の人がそういうことに(受け)取られたなら、私が「すいませんでした」って言うしかないでしょ?

理解しがたい回答に終始した塩川市長。「辞職する考えはない」とした上で、職員に謝罪するなど信頼関係の回復を目指したいとした。

宮若市塩川秀敏市長(記者会見2023年12月20日):
私が反省をすることによって、こう(人間関係が)開いても、包みこむようなことになれば、相手の人もそれが少し分かってくれれば、人間関係が出来上がると。いま、皆さん方が取材していただいて、こういう状態になったことは私としては非常に市長としての反省点が分かってくるので、感謝しております。

現在、塩川市長については市議会に設置された特別調査委員会などが問題発言の調査を進めていて、市長はその結果を受けて改めて自身の進退について考えたいとしている。

(テレビ西日本)
 

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