職員へのパワハラ問題に揺れる福岡・宮若市の塩川秀敏市長(75)。新たに適応障害を理由に退職を願い出た男性職員に対しての不適切発言が明らかになった。市長は問題の発言についておおむね事実を認めている。

またも謝罪から始まった議会

2023年12月12日、午前10時。宮若市議会本会議2日目の議場に姿を現した塩川市長。議会は謝罪から始まった。

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塩川秀敏市長:
職員はもとより議会、市民の皆さま方に大変、ご迷惑をおかけしていること、重ねておわびを申し上げます

塩川市長といえば、度重なる不適切発言が問題視されている。

2023年4月、塩川市長が公用車の中で職員を怒鳴りつける様子がドライブレコーダーに撮影されていた。
関係者によるとこの直前、随行役兼運転手として一緒にいた市職員が、市長と市長の知人との会話に加わらなかったことに対して叱責したという。

ドライブレコーダーに記録されたやりとり:

塩川市長「初めてじゃ、ここに連れて来てから、そんなの」

運転手「旧友の方とお会いになられたりするところで、やはりこう…、なんていうんですかね、運転手としていったら…、すみません」

塩川市長「運転手やったら自分のスマホ見るんか!すみませんで済むか!」

このほか塩川市長は、同時に育休取得を申し出た職員の夫婦に「2人同時に育休を取る必要があるのか」と発言したという。

そして、新たに過去の不適切発言が明らかになった。

「病人の目はしていない」

それは2022年11月、適応障害を理由に退職を願い出た20代の男性職員に対してだった。

塩川秀敏市長:
病人の目はしていない

ほかの職員も同席した場で男性職員の体調に気遣った後、発せられたという塩川市長の言葉。その後、職員は市役所を退職したという。

市長への不信任案の提出を検討か

12月12日の議会の終了後、市長は問題の発言についておおむね事実を認めた。

塩川秀敏市長:
その人の目を見ていたら、非常に元気な目であったので、「あなた、元気ですね」ということは多分、言ったと思う

宮若市議会は今後、百条委員会の結果を見て塩川市長への不信任案の提出を検討するとしている。

(テレビ西日本)

テレビ西日本
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